2004年10月14日

SALON MUSIC
サロン?ミュージック

80年代前半からマイペースに活動する竹中仁見(Vo/G)と吉田仁(B/Vo)の2人組ユニット。1982年、U.K.のフォノグラムからシングル『HUNTING ON PARIS』でデビュー。その後、日本のレコード会社各社より、アルバム6枚(編集盤を含む)をリリース。1995年にトラットリアより、アルバム『MASH』をリリース。以降、トラットリアよりアルバムを5枚(ベスト盤を含む)をリリース。
メンバーの吉田仁は、プロデュースも多数手掛けており、主なプロデュースアーティストは、フリッパーズ?ギター、ヴィーナスー?ペーター、ブリッジ、ザ?コレクターズ、ピロウズ、ペンギンノイズ、スパングル?コール?リリ?ラインなど。





NEW WORLD RECORD
2002/7/17 on sale
\2,800(tax in.)
PSCR-6054 / TRATTORIA menu.249

<収録曲>
01. Tre! Tre! Tre!
02. Boomerang
03. Eagle Rock Sinfonia
04. Good Foot
05. Sleepers
06. I Love The Foot Fight
07. Disko Eskimo
08. Sequence One
09. Tereshkova
10. Golden Brown
11. Eskimo Reprise

3年振り/通算6作目のニューアルバム、リリース!
通算6作目(トラットリアでのベスト盤を含むリリース)。3年振りのニューアルバムは執拗な反復リズムもしくはドローンをベースにしたある意味ドラッギーなイメージを喚起させる作品です。(そもそもサロン?ミュージックをスタートさせる以前からジャーマン?ロックに影響を受けていたことを考えればごく自然な流れとも言えますが)。
アルバムを通しての印象は淡々とした高揚感で統一されているものの、楽曲単位のヴァリエーションは豊富で、「エレクトロニカシーンに対するサロン?ミュージックからの返答」とでも表現したくなるような、ロックが持つ肉体性を備えたエレクトロニカ/ミニマル?ミュージックのサロン流解釈といった内容になっています。
例えば「Eagle Rock Sinfonia」(M3)ではギターをバイオリンに持ち替えて、「ミニマリズムの持つスポーツ的興奮(SM談)で最後は心臓が高鳴ってくるイメージを喚起させ、世界初(ニュー?ワールド?レコード)のロシア人女性宇宙飛行士の名前が曲タイトルの由来である「Tereshkova」(M9)ではフラットな空間での頭の中の音響を感じさせ、「Golden Brown」(M10)は映画「スナッチ」(ガイ?リッチー監督)にも使われていたストラングラーズの奇妙なカバーです。
また本アルバムにはスカイ?パーフェクTV、スカイスポーツのサッカー情報番組「ワールドサッカーニュースFOOT!」オープニングテーマ3シリーズ分3曲(M1,4,6)を収録しておりフットボールファンも要注目です。


compilation album
Anchor
2002.7.17 on sale
PSCR-6055~7(3枚組)
\3,800(tax in.)

‘92年にオープンしたトラットリア(定食屋の意)
10年の歴史の最後(閉店)を飾る
ラストコンピレ-ション(ラスト?オーダー)。

トラットリア10年の歴史を締め括る三枚組ラストコンピレ-ション。レーベル最初期から末期までのカタログ(menu)から、レーベル?プロデューサー(店主)コーネリアスがコンピレーションとしての流れの良さを意識しつつ、ベストトラックをもれなく選りすぐって選曲&こだわりのつなぎにて編集。トラットリアの全景を眺めるには最適な、是非とも一家に1セットは持っていたい3枚組全37曲、37アーティスト収録のメモリアル盤。
詳しくはこちらのページをご覧下さい。–>



Footballing Weekenders Vol.1
Up With The Arsenal

2002/1/23 on sale
\2,500(tax in.)
PSCR-6029 / TRATTORIA menu.245

<収録曲>
01. TRE! TRE! TRE! (World Soccer News FOOT! Opening Theme) / SALON MUSIC
02. Good Old Arsenal / Arsenal 1971 Squad
03. Kings Of London / Arsenal 1978 Squad
04. Roll Out The Red Carpet / Arsenal 1978 Squad
05. Come On You Gunners / Tina & The North Bank
06. A.R.S.E.N.A.L. Up The Gunners / Arsenal Choir
07. Perry Groves World / The Ginger Nuts
08. I Wish I Could Play Like Charlie George /
  The Strikers & Children Of Selston Bagthorpe Primary School Choir
09. Thierry Henry / Arsene Sings
10. Here We Go Again / Arsenal 1932 Squad
11. Arsenal / Tina & The North Bank
12. Boys From Highbury / Arsenal 1971 Squad
13. Arsenal We All Love You / Arsenal Choir
14. 1932 FA CUP FINAL “MEET THE TEAM”(Edit)
15. Up With The Arsenal / Arsenal 1972 Squad
16. Arsenal We’re On Your Side / Arsenal 1972 Squad
17. The Victory Song 1993 / ENRICO COCOZZA
18. Super Arsenal F.C / Arsenal 1979 Squad
19. Footballing Weekenders (World Soccer News FOOT! Ending Theme) / HIDEKI KAJI

紅白歌のトップ ガン~ベスト オブ アーセナルガナーズに捧げるグーナーズのためのグッドイナフなハイバリークラシックス(全19曲収録)

トラットリアのフットボール?コンピレーション “bend it!” シリーズ第7弾。稲本潤一選手の移籍で話題のイングランド、プレミアリーグの名門アーセナルFCの応援ソングを集めました。古き良き北部ロンドン、伝統の重みがアフタヌーン?ティーへ、スウィンギンなシュプレヒコールがパブへと、あなたをいざないます。
Jスカイスポーツ(スカパー ! とCATVで放送中)人気サッカー?プログラム「ワールドサッカーニュースFOOT!」連動企画盤。SALON MUSICによる同番組オープニング?テーマ、カジヒデキによる同番組エンディング?テーマのエディット?ヴァージョンを収録!






TIGER MOTH
PSCR-5492 / 1996.6.26 / \1,427(\1,359)
STOMPIN’ WHEEL(SALON MUSIC)/ SCHOOL LUNCH(SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER)
PSKR-9102(スプリット?シングル)/1997.4.25/\1,000    


M★A★S★H
PSCR-5367 / 1995.4.26 / \2,854(\2,718)
CHEW IT IN A BITE
PSCR-5541 / 1996.10.25 / \2,548(\2,427)  
KELLY’S DUCK
PSCR-5656 / 1997.10.25 / \2,854(\2,718)  
GIRLS AT OUR TRATT’S BEST!
PSCR-5673 / 1998.4.1 / \2,854(\2,718)  
Round 5 Shaggy Bee
PSCR-5800 / 1999.10.14 / \3,059(\2,913)  
NEW WORLD RECORD
PSCR-6054 / 2002.7.17 / \2,800(\2,667)


GIRLS AT OUR TRATT’S BEST!
PSJR-9133 / 1999.8.1 / \3,059(\2,913)


Footballing Weekenders Vol.1 Up With The Arsenal
PSCR-6029 / 2002.1.23 / \2,500(\2,381)
Anchor
PSCR-6055-7(3枚組)/ 2002.7.17 / \3,800(\3,619)





felicity

TOP  

2004年10月13日
1997.09.21
1997.12.01
1998.05.13
1998.08.26
1999.01.27
1999.03.10
1999.08.18
1999.09.22
1999.12.01
2000.05.31
2000.10.15
2002.04.24
2002.07.31 2002.10.09
「BYE BYE MR.MUG」
「GOODBYE AND GOOD LUCK」
「There will be love there -愛のある場所-」
「冷たい花」
「そのスピードで」
「長いため息のように」
「愛の?愛の星」
「CALL MY NAME(JAPANESE VERSION)」
「BYE! MY BOY!」
「Hello Another Way─それぞれの場所─」
「angel song ─イヴの鐘─」
「Forever to me~終わりなき悲しみ~」
「Rainy days never stays」
「I’M SO SORRY BABY」
1998.09.19
1999.09.08
2001.01.01
2002.12.04
「the brilliant green」
「TERRA2001」
「Los Angeles」
「THE WINTER ALBUM」
[BOYS DON'T CRY]
2004.3.17
TOCT-25329
\3,000(tax out)
[UNDER MY SKIN]
2003.09.29
TOCT-4559
\952(tax in)
第一期ART-SCHOLとして行われた最後のツアー【TOUR 03 ~LOVE/HATE~】でライブ?レコーディング&撮影されたCD/DVDの2枚組
 

[LOVE/HATE]
初回限定盤/2003.11.12
TOCT-25216
\2571(tax out)

通常版/2003.12.10
TOCT-25229
\2,571(tax out)

 
[DISC-1]

[DISC-2]
[SWAN SONG]
(「SWAN SONG」and
「LILY」両A面シングル)
2003.7.30
★2種類同時発売 各限定生産
[DISC-1] TOCT-22218
\1,500(tax in)
[DISC-2] TOCT-4533
\500(tax in)
 

[Requiem for Innocence]
New Album
TOCT-24879
¥2,600(Tax In)
2002.11.27 Release

 

  [EVIL]
2003.04.11
TOCT-4468
800Yen(Tax In)
  [シャーロット.e.p.]
3rd mini Album
123R-5
\1,500(tax out)
2002.4.5
 

[DIVA]
TOCT-22211
\1,000(Tax In)
2002.10.30

  [MEAN STREET]
2nd mini Album
123R-3
\1,500(tax out)
2001.4.6
  [MISS WORLD]
1st mini Single
123R-4
\800(tax out)
2001.9.7
  [SONIC DEAD KIDS]
1st mini Album
123R-1
\1,500(tax out)
2000.9.8
     

 

 

大阪より上京後、ソロ?アーティストとして活動していたVO.G.木下がバンド形態に活動を移行させるため、当時、サポート?メンバーであったB.日向とDr.櫻井を誘い、さらに友人の紹介で知り合ったG.大山が加入し、同月、下北沢シェルターで初ライブを行なう。
思わず聞く者を魅了する楽曲の世界、バンドの繊細かつパワフルな演奏、そして木下の不思議なキャラクターが話題となり、全国区でのライブを展開するようになる。

FUJI ROCK FESTIVALに出演を果たした02年、東芝EMIと契約し、10月Single【DIVA】11月に1stAlbum【REQUIEM FOR INNOCENCE】をリリース。

03年1月の全国5ヶ所TOURは、渋谷CLUB QUATTROが即日SOLD OUT、立て続けに4月にSingle【EVIL】をリリース。6月にはJAPAN CIRCUITに参加。
全国7ヶ所では怒濤のLIVEを展開し多数のオーディエンスに印象づける。
その後、7月30日リリースの限定版Single【SWAN SONG】は早々に店頭から姿を消し、たたみ掛けるように9月29日【UNDER MY SKIN】を発表。
11月12日2ndAlbum【LOVE/HATE】リリース。その後、全国8ヶ所TOUR【TOUR 03 ~LOVE/HATE~】では新宿LIQUIDROOMがSOLD OUT。
12月Bass日向秀和、Guitar大山純、脱退。

04年3月17日【TOUR 03 ~LOVE/HATE~】での模様を収録した、初のLIVE盤(DVD付)【BOYS DON’T CRY】をリリース。
そして同年3月、新メンバーとしてGuitar戸高賢史、Bass宇野剛史が正式加入

         

 

[feel something?]
TFCC-86108
\2,730(税込)
Album
2002.07.24
[The King of Hell / HEAVEN'S DOOR]
TFCC-89037
\1260(税込)
Maxi Single
  [First Heaven]
TFCC-88190
\2730(税込)
Album
 

[ROCK AND ROLL
HIGH SCHOOL]
TFCC-87095
\1260(税込)
Maxi Single

[masterpiece]
TFCC-88176
\2730(税込)
Album
  [temple at the back]
TFCC-87053
\1050(税込)
Maxi Single
[masterpiece+
[Special Edition]]
TFCC-88174
\3500(税込)
Album
  [NO TUESDAY]
TFCC-87045
\1050(税込)
Maxi Single
[this album]
TFCC-88158
\2730(税込)
Album
  [depends]
TFCC-87037
\1050(税込)
Maxi Single
[2nd Album]
TFCC-88135
\2730(税込)
Album
     
[peace pact]
TFCC-88121
\2730(税込)
Album
     
2004年10月12日

HAPMONIYM #1
[MoM'n' DaD 1993]


Wriner Notes
Written by 松山晋也

昔のコスモロジィ-マコと灰野を巡るわずかばかりの想い出と伝聞
マジカルパワーマコと言う名前をに初めて出会ったのはいつのことだったろうか。

多分、70年代半ば、高校生の頃、NHK-TVの「未来への遺産」の音楽担当者としてクレジットされたのを見たのが最初ではなかったか。

TVドキュメンタリーのBGMというのが信じられないほど素晴しいサウンド、そしてマジカルパワーマコという名前の奇抜さに強烈な印象を受けたのを憶えている。
70年代半ばといえば、ちょっとまともなロック ファンなら、このマジカルパワーマコというのがどんな男なのか、どれだけ異質なミュージシャンなのかを知っていたはずだが、当時の僕はまだ、明けてもくれてもバッハやドビュッシーばかりに聴き狂っている田舎のクラシック小僧で、ロックに関してはようやくキングクリムゾンやイエスといったプログレッシブロックバンドのアルバムを友達に勧められて聴き始めていた頃だった。
当然、日本のロックなんてほとんど知らなかったし、ことさら関心もなかった。だからこのマジカル云々というのが、男なのか女なのか、個人なのかグループなのか、日本人なのか外国人なのか、そんなことすら知らなかった。

マコの正体を知ったのは、それから数年後のことである。
80年位だっただろうか、当時住んでいた吉祥寺のとある輸入&中古レコード店で、ニューウェーブのエサ箱をあさっていた僕の耳に、突然、マコの音楽は飛び込んできた。
既に、わずかばかりの食費以外は全てレコードにつぎ込むといういっぱしのヴィニールジャンキーに成長していた僕は、その音楽のただならぬ迫力とクオリティの高さにドギモを抜かれ、カウンターに詰め寄り店員に問いただした。

それが、マコのメジャーからのデビューアルバム「マジカルパワー」である。
インドネシアのケチャの様な土俗的なコーラスに、ネコのなき声、太鼓の音、電波、「テメーコノヤロー」とか何とかいうどなり声etc、様々な音がコラージュされ、更にズーズー弁のナレーションと津軽三味線の達者な演奏が続く、、、。
どの曲も、余りに奇想天外で、野蛮で、しかもイマジネイションに満ちている。
おまけに、先の「コノヤロー」云々のどなり声は灰野敬二だというではないか。
灰野については、伝説のライブハウス、吉祥寺マイナーで既に何度か観ており、ファンを自認していたこともあって、興奮の度は余計に高まるばかり。
ジャケットに「Polydor」とだけデカくロゴが打たれたそのレコードが欲しかったが、店員は「余りに貴重すぎて、売るわけにはいかない」と言う。

結局、マコの音楽をまとに聴いたのは、その時1回きりである。
そして今日まで、その1stアルバムには1度もお目にかからなかった。

その後、灰野敬二と知己を得、個人的に親しく話しをするようになったため、彼の口からもマコのことを何度か聞くことができた。
灰野によると、2人が初めて出会ったのは72年頃らしい。
当時、既に日本最初のフリーインプロヴィゼイションロックバンド、ロストアラーフのヴォーカリストとして一部でカリスマ的人気を得ていた灰野は、誰か(どうしても想いだせないらしい)に「面白い男がいるから」とすすめられて、渋谷ジァンジァンにマコのライブを観に行ったという。
恐らくそれは、当時マコが実兄と組んでいた紫雲英(ゲンゲ)なるロックバンドであっただろう。

そして、次に二人が会ったのは、音楽評論家の門章(故人)が企画して新潟で行われた現代音楽のフェスティバルだった。
この時は「確か一緒にステージで共演したはず。」だと言う。
これを契機に二人はしばしば共作、共演するようになり、それは73年末頃まで続く。当時、瓦解(がかい)に向かいつつあったロストアラーフにあって灰野は、ギター等の楽器演奏を始めるなど新たな模索をスタートしていた頃であり、マコもNHKの仕事を手始めに天才音楽少年として脚光を浴び出し、様々な実験的なサウンドを試みていた。
互いにその並外れた才能にひかれ、琢磨し合ったのも自然の成行きという気がする。

灰野の記憶によると、知り合った頃はマコはまだ代官山の彼女(後の妻ブッチ/智美さん)のアパートに居候しており、灰野も何度かその部屋を訪れたと言う。
当時の想い出話しで特に興味深いものとして、NHK-TV「昼のプレゼント」への出演がある。
お昼の食事時のその生番組に4人で出演してライブをやったのだが、その後「あんなメチャクチャな演奏を昼のだんらん時に放送するなんてけしからん」という苦情がNHKに多数寄せられたのだという。
マコ、そして灰野にとって面目躍如たる出来事だといっていい。

さて、マコと灰野は73年いっぱいぐらいを境に別れ、その後共演することはなかったが、幸福なことに、今我々には当時のこの奇跡的な録音物が若干ではあるが残されている。
一つは言うまでもなく、先述のポリドールからのマコの1stアルバム「マジカルパワー」であり、もう一つが、今あなたが手にしているこのCDである。
ポリドール盤の方は、73年の9~12月に主にポリドールのスタジオで録音されたものだが、本作はそれに先立ってマコの自宅を中心にピンポン録音されたものだ。
灰野の記憶によると、彼のVo.パートは恵比寿の貸しスタジオで録音されたものだという。

今回発売される本作Vol.1以下の計5枚の作品のうち、本作のみがポリドール盤の制作以前に録音されたもので今後発売予定のVol.15までの残りの14枚は全てポリドールの1st発表後2nd制作までの1年ちょっとの間に自宅録音されたマテリアルから成っている。
Vol.2以下の作品が主にテープコラージュを主体にした極めてワイルドかつエクスペリメンタルな内容—つまり非常にスリリングであるというか当たり外れが多い内容であるのに対し、このVol.1のみは、かなり綿密な構成に基づいて作られており、完全に1枚のアルバムとしての様相を呈している。
それはあたかもポリドールの1stのネガというか、姉妹作品のようである。
実際、本作のラストに収められた「空を見上げよう」は、ポリドール盤のラストにも別テイクが収められているが、マコのサウンドプロダクションも灰野のVo.も、本作の方がよくできていると思う。
74年の映画「卑弥子」のサントラのデモトラックらしき冒頭の曲から、ロバートワイアットの1stソロ「End of an ear」を思わせるコラージュ作品(特に灰野のVo.が素晴しい)、シンセのうなりがイタリアンロック風の叙情的な曲等など、楽想の豊かさといいイマジネイションの喚起力といい、ポリドール盤に決して劣らない。演奏自体は、現在のレベルからすればお世辞にも上手いとは言えないが、ここには、音の響きや組み立て方といった皮相な問題を超えた、極めて重要な何か、大げさに言えば人間存在の根源に関わる何か、確かにある。
そして、その背後に控えているのは、マコと灰野それぞれの、そして共同の明快なコスモロジィである。
既にここで二人は宇宙の何者かと交感運動を展開していたのある。
マコと灰野、今は全く異なる表現方法を用いる二人だが、彼ら各々の哲学は変わっていない。
ここにある音は見事にそれを証明している。まつやま しんや
スタジオ ボイス編集者、苦労人。
1958年、鹿児島市生まれ。駆け落ち歴なし。
79年、大学2年の時、誕生して間もない吉祥寺マイナーに足を踏み入れ仰天、すぐに吉祥寺に引っ越し、以後転落の一途。昔、横山SAKEVIとJOJO広重のノイズデュオアルバムを作った(2千枚プレス)が、まだ半分は多分某社の倉庫に眠っているはず。

HAPMONIYM #4
[MoM'n' DaD 1993]


Wriner Notes
Written by 秋田昌美

失われた70年代
今回めでたく発掘されたマジカルパワーマコの膨大なテープが録音されたという1974年前後の音楽状況というのはどのようなものだったのか。非常に大雑把だが私個人のロック年表から断片的な記憶をたぐりよせてみたい。

思い起こせば、この時代に私が70年代初頭から継続して聴いていたロックは、ザッパ(「サポタージュ」1974)、ブラック サバス(「ロキシー&エルズウェアー」1975)、キング クリムゾン(「スターレス&バイブルドラッグ」1974)程度であった様な気がする。
低迷するブリティッシュ ハード/プログレに対して台頭してきたのがジャーマン/フレンチ プログレだった。ノイ、ファウスト、グルグル、カン、ゴング、マグマといった音が日本にも情報として伝わり始めていた。
だが、時代はすでにフュージョンが浸透していた。マイルス デイビスの「ビッチェス ブルー」以降、音楽全般に決定的影響を与えたフュージョンとは、演奏テクニック重視のジャズ ロックである。
ザッパ、クリムゾン、ゴング、グルグルを始めとして、いずれもこのフュージョンの旋風を逃れることは出来なかった。マハビシュム、オーケストラ、ハービーハンコックのヘッド ハンターズからウェザーリポートへとジャズ界はフュージョンによって俄かに活気づいていたが、この影響はプログレ界にはマイナス要因として働いていたようだ。
ブランドXは例がいとして、本来、スポンテネウスな精神性を原動力とするハード ロック/プログレにとって、音楽全体の構築性と洗練された手のテクネーにこだわるフュージョンは創造力低下の原因となる。
つまり、ハード/プログレもうすこしパロール的と言えるオリジナルな音楽言語に関わるものであると考えるからだ。

私感に従えば、伝統的プログレとハード ロックを合体させたこの時代の傑作はザッパとサバスくらいだった。

ハード ロックもプログレも、変貌を迫られたというのがこの時代である。
当時、ブリティッシュ ハード ロック界にツェッペリン、パープルの後を継ぎ登場した新生はクイーンである。アメリカでは最後の伝説のハード ロック バンド、マウンテンの後にエアロスミスが登場してきた。
はっきり言って私は当時の彼らが理解できなかった。メロディーやガレージ的センス重視の彼らよりは、グラム ロックの方が正統的ブリティッシュ ロックの継承者に見えたのである。クイーンの「戦慄の王女」(1973)は分からなかったが、ミック ロンソンの「十番街の殺人者」(1974)は傑作と判断したのである。後者でアインズレー ダンバー(ジョン メイオール、ブルース ブレイカーズ、アインズレイ ダンバー、リタリエイション、マザーズ オブ インベンション、ルー リードの「ベルリン」と渡り歩いた天才ドラマー)がドラムを叩いていたからだろうか。
実際、73~74年という時代はグラム全盛期であり、Tレックスやミック ロンソンは在籍当時のディヴィット ボウイ バンドも当時来日を果たしている。

驚くべき事にロキシー ミュージックは73年に既にデビューしているのだ。

プログレ シーンに関しては、クラフト ワークの「アウトバーン」がすでに74年である。
エドガー ブローゼの「イプシロン イン マレイシアン ペール」が75年。
前者はテクノポップ流行のきっかけであり、後者のインナースリーブの少女ヌード写真の流行はTGの「DOA」を先取りにしていたのだ。

この文脈でいけば、アーサー ブラウンのキングダム カムの「ジャーニー(1974)」はキャバレー ヴォルテールを先取りしていたのである。
つまり、従来のハード ロックもプログレも大いに修正を迫られていたのがこの時代である。プログレはジャーマン エレクトロニクスに席を譲りつつあった。フュージョンという演奏テクニック重視の音楽によって駆逐された精神の拠り所はエレクトロニクスに寿肉したのである。

だがザッパ/ビーフハートといった60年代アヴァンギャルドの継承形も当時台頭してくる。
その筆頭はヘンリーカウや、アルベール マルクールといった後のRIO(ロック反対派同盟)の連中だった。
同時にプログレに新たな息吹をもたらしたエッグ、ナショナル ヘルス、キャメルといったソフト マシーンの流れを汲むカンタベリー派だった。

そして、ヴァージン レコーズの設立とあいまって、ゴング、そして元ケビン エアーズ&ホール ワールドのマイク オールドフィールドの登場があった。
(個人的にマイク オールドフィールドへの思い入れは皆無だが、次回リリースのマジカルパワーマコの録音には「チューブラー ベルズ」が挿入されている)

さて、多彩だが実りの少なかったこの時期に私はロック離れが激しく、INCUSやFMPといったフリーミュージックをこよなく聴いていたと思うが、ロックを再び聴きだしたのは復活したイギー ポップの「イディオット」以降である。
私感だが、ロックを救済したのは彼であり、そこから76年のパンクに繋がる。

ニューヨーク ドールズ、ディクテーターズ、ジュヴライオス等、ポスト グラム ロックがざわめいていたNYにパティ スミス、テレヴィジョン等NYパンクが登場してくるのが74年~75年頃だ。
そしてザ ストゥージズ、サバスとパンクを繋ぐブルー オイスター カルトの登場がこの時代だ。(「オカルト宣言」1974)
ロックは原形復帰し、より野蛮でアグレッシブな方向へと、従来のプログレは衰退し、電子の絶叫へと席を譲るのである。時代は熟成していた。

孤高の音楽家マコの存在も決して時代状況と無縁ではない。
逆に無縁であることで当時誰も出来なかった音楽を作り出したのだ。
失われたものを求めて、この時代に録音されたマジカルパワーマコの作品は全く希少価値が在る。遅れてきたサイケデリアと言うのであろうか。

プログレが精神性を失った時代にあって、スポンテネオウスな域に達したのが彼の音楽だ。
当時の日本のロックの言説は複雑だ。
例えば、「ミュージックマガジン」はグラムは評価するが、ファンカデリックは駄目。「日本語をロックにいかに馴染ませるか」と言うのが当時の課題でファニー カンパニーやハッピー エンドが評価されていた。
吉祥寺のライブハウス「OZ」もすでに閉鎖されていたと記憶する。
ロストアラーフ、M、ジプシー ブラッド、フラワー トラベリン バンド、タージ マハール旅行団、頭脳警察といった極めて日本的ロックが活発にやっていたが、それらの音楽に対する評価は歪んでいたようだ。
何故当時ドイツでファウストがああしたことをやっているのかと言った時代状況が把握されていないのである。
つまり、海外ロックに対する劣等感が支配していた時代にあった、日本独自の感性に対する評価は今に延長されていると言う事だ。

マコの発掘はそうした意味で全く貴重だ。
福生というアメリカナイズされた環境でこうした音楽をつくること自体希少だ。
そして、我々は彼によって掲示されていた宇宙的な音楽の自然発生原理に今最も耳に優しい。
そして、これを機会に日本の70年代ロックの異端達の再考は世界的な課題となった。

あきた まさみ
メルツバウ主宰。ノイズ音楽家。ロック、SM、カルト批評。
著書に「フェティッシュ ファッション」「ノイズ ウォー」
「快楽身体の未来形」(共に青弓社)等がある。

2004年10月11日

フラワー?トラヴェリン?バンド伝説

フラワー?トラヴェリン?バンド伝説とは

26年前の9月16日、ラジオやテレビは一斉に台風の接近による暴風雨警報の発令を告げていた。このとき、関係者の誰もがコンサートの中止を予感した。しかし横須賀の若者たちは続々と文化会館大ホールに集結、超満員のなかでコンサートは決行された。
フラワー?トラヴェリン?バンドの名盤「Make Up」はこの日の記録でもある。
その日から、横須賀文化会館の呼称は、この地の若者たちにとって、ロックの殿堂ともいうべき特別な響きと、連帯の意志を帯びる。推進役となったのは当時ドブ板で「部族」と呼ばれたハウスのメンバーたち。
「部族」はロックを聴かせるのみならず、長髪のヒッピー?フリークやドロップ?アウト、カウンター?カルチャーのフリー?スペースとして、様々なグループに場を提供していた。前衛劇団、ベトナム反戦を叫ぶ外国人僧侶、ブラック?パンサー、学生運動の活動家、紫の煙???。まるでサンフランシスコのサイケデリックがそのまま花開いたような空間。それがドブ板の「部族」だった。横須賀におけるフラワー?トラヴェリン?バンドの初ライブは、ここで行われた。
希有のロック?アーティストの到来は、横須賀の若者たちをはじめ、米軍基地の兵隊たちをも虜にし、自然な流れのなかから文化会館でのコンサート企画が生まれていった。
70年代初頭、それまでの価値観支配から脱却し、新しい世界をイメージする若者たち。「フラワー?トラヴェリン?バンド」と「部族」。かれらはまた70年代初頭の街の空気そのままに、世界中の仲間たちから発信されて来る、連帯のメッセージに応えた、横須賀若者文化の「出発点」として、今なお語り継がれている。
以下は当時の「部族」メンバーの証言。
「フロントに大きなピースマークを着けたハイエースに拡声器を取り付け、宣伝カーに仕立てた。授業中の高校?大学などを中心に、横須賀近辺を何度となく繰り返し走り続けた。ポスターを作った覚えはなく、深夜、電柱やキャバレーの立看の上から、小麦粉を煮て作った糊を塗り、チラシを貼りまくった。途中、暴走族に脅された事もあったが反撃し、彼等は走り去って行った。そんな行動を何度かフラッシュを焚かれ写真に撮られた。海兵隊の友人たちはCIAだと言っていた。実際、ゲート前の事務所で、供に活動した仲間達の顔写真を見たという顔見知りの兵隊がいた。
スタッフはいくらでもいた。部族のスタッフ、出演していた連中、出入りしていた客たちが、それを買って出た。皆、素人にもかかわらず、持ち場はごく自然に決まった。女子高生?女子大生はケータリング、部族のスタッフ?男子は機材運搬、腕っ節の利く連中は会場警備など。本番当日、訳も分からないままいきなり照明をやらされた者もいた。事前にこれといって打ち合わせもないのだが支障もなく旨くいった。開場直前、内田裕也さんが全員をステージに集め、記念写真を撮った。それが後に「MAKE UP」のジャケットに使われた。あのジャケットには大きな意味があるように思われてならない。フラワー?トラヴェリン?バンドが初めての実況録音盤を、そして最後のアルバムを横須賀で作ったこととともに。」


1970年の終わり、Japan Rockを背負い、信念だけをたよりにトロントへ。「誰もやったことないんだし、行ってみなきゃ何にも始まらないんだから」。まさにゼロからの出発だった。ユニオンのライセンス許可が下りるまでの半年は、安アパートを借りての共同生活と曲作りとリハーサルの毎日。支えは日本のロックを背負っているという自負だけだった。
しかし半年後、ライト?ハウスの前座をつとめたフラワー?トラヴェリン?バンドのカナダ?デビュー公演は若者たちの圧倒的支持、スタンディング?オベイションをもって迎え入れられたのである。その後の共演者名を幾つか挙げるだけでもその人気の凄さが分かる。地元出身ライト?ハウスをはじめエマーソン?レイク&パーマー、チェイス、ブルース?プロジェクトなどのビッグ?ネームが続々と彼らとのコンサートを申し出た。当然、プロモーターやレコード会社も契約書を持って駆けつける。カナダ盤のSATORIはこうして登場したのである。アルバム「SATORI」はカナダのチャートでベスト3を記録。その後はカナダ全土をコンサート?ツアー。次第にフラワー?トラヴェリン?バンドがコンサートでのメイン?アクトをつとめるようになって行く。
1972年、カナダでの成功と自信を胸に帰国したフラワー?トラヴェリン?バンド。彼らを迎えたのは吉田拓郎に代表される日本の大フォーク?ブームだった。想像もしていなかった母国の音楽状況の変化に彼らは戸惑いを隠せなかった。ごく少数の人々をのぞき、レコード会社や評論家たちはこぞってフォーク?ブーム?ビジネスをあおり立てていた。
日本人による英語圏初の成功、それもロックでの進出を果たしたフラワー?トラヴェリン?バンド。情けないことに日本の音楽業界関係者たちは彼らの「存在」を黙殺したのである。思えば20年以上早すぎる登場だったのかも知れない。
あらためてこの国の評論家たちとその取り巻きたちの無能さを思い知らされる。
しかし、フラワー?トラヴェリン?バンドは自らを奮い立たせるかのように、精力的なコンサート活動を続けた。横須賀の伝説となった「Make Up」コンサートもこの時期に行われている。
そしてフラワー?トラヴェリン?バンドにビッグ?チャンスが訪れる。初来日するローリング?ストーンズとの競演。メンバーたちにも久々に活気がみなぎる。彼らは「ストーンズを喰っちゃうつもり」でこの仕事を引き受けたという。しかし、またしても不運が彼らを襲う。公演直前、ミック?ジャガーに対する入国拒否、ローリング?ストーンズ来日公演の中止である。
1973年、フラワー?トラヴェリン?バンドはあたかも自らの足跡を封印するかのごとく、京都円山公園でのコンサートを最後にロック?シーンの表舞台からその姿を消した。

日本が世界に誇るべきロック?アーティスト、フラワー?トラヴェリン?バンド。それ以後、この国から彼らに勝るロッカーは誕生していない。

あの時代においてさえ、世界という視点からロックを捉えきっていたフラワー?トラヴェリン?バンド。わたしたちの誇りであり、始点である。
いま「ロック」が、単に音楽のジャンルを表す記号にまで成り下がってしまった世紀末であるからこそ、フラワー?トラヴェリン?バンドという不世出のバンドが存在した事実を、この国の若者たちにもう一度問いかけてみる必要性を強く感じている。
横須賀にはいまなお、誇るべきフラワー?トラヴェリン?バンド「Make Up」の伝説と、かれらによって出発した横須賀の若者文化が、アーチスト委員会ブルースシティ?ムーヴメントというかたちでしっかりと根を下ろし、実を結んでいるのだから。

文 / 中村裕介





Anywhere

SATORI

Made in Japan

Make Up

SATORI
●1998年9月19日『SATORI』ライブレポートNEW!!
9月19日、中村裕介率いるF.E.N.に、フラワー?トラヴェリン?バンドのオリジナル?メンバー和田ジョージを迎え、新たにジョー山中 & F.E.N.を編成、伝説の「Make Up」コンサートを再現。

難波さんのアルバムがRemasterで6枚CD化されました。超絶技巧ながら、決して奇を
 てらった技巧に走らず、印象的で優しいフレーズを紡いで行く、そういう難波さんの音楽が
 Remasterでリアルに蘇っています。昔聴いてこけた、ポップなSense Of Wonderも今聞くと
 すんなり聴けてしまうんですね。結構お洒落です。
 
難波弘之 / Party Tonight (BMG BVCK-37077)
  81年発表の2ndアルバム。このアルバムの「売り」はもちろん大作「パーマー?
 エルドリッチの三つの聖痕」!そうる透らをバックに迎えた演奏は、昔聴いた時は
 超絶技巧ないかにもプログレ!ってな感じでしたが、今聞くとフレーズ1つ1つに
 味わいの豊かさがあって、それが心に響きます。旧B面はこれまた以前は「山下達
 郎をちょいとプログレ色を強くしたような感じでやけにポップ」としか思えなかっ
 たのですが、これも今なら「ミナス系にも通じるライト?プログレ」みたいに聴け
 るから不思議です。私も成長したのね。ちなみに昔から一番好きな曲は「夢中楼閣」
難波弘之 / 飛行船の上のシンセサイザー弾き (BMG BVCK-37078)
  82年作3rdアルバム。前作は旧A面、旧B面で随分と感じが違う出来でしたが、
 本作はバンド?サウンド的な趣が濃くなり、ロック的なグルーブが心地よいです。
 難波さんの音って、超絶技巧を使っていても、それが変なテンションやキメにならず
 聞き手の心に素直に沁みてくる感じがして良いですね。優しいシンセのメロディー
 や美しいピアノの音色が気持ちよいです。
  「百家争鳴」は玩具箱をひっくり返したような楽しさがあって大好きな曲です。
難波弘之 / ブルジョワジーの秘かな愉しみ (BMG BVCK-37079)
  85年作。実にゴージャスなサウンドで、聴いていて実に楽しい気持ちになり
 ます。日本のバンドがゴージャスな音作りをすると、コテコテになりすぎて、ゴ
 ージャスと言うよりも「悪趣味の成金」のようなサウンドになってしまいますが、
 難波さんにはそういうところがありません。また、クラシックやUKのカバーを
 しても決して陳腐にならないところが、音楽の素養の深さと言えるかもしれませ
 ん。表面的に終わらない解釈が聞き手を深いところに連れていきます。
難波弘之 / N氏の天球儀 (BMG BVCK-37080)
  86年発表の5thアルバム。このアルバムは丁度ジャプス?プログレが一番盛り
 上がっていた頃にリリースされたので、個人的にも思い入れが大きいですね。タイ
 トルと言い、ジャケと言い星新一を思い起こさられます(個人的にはこれもポイン
 ト大)。
  内容的にはバンド?サウンドがより強固になっており、非常にまとまりの良い
 アルバムになっています。難波さんの紡ぐフレーズの1つ1つが心へ優しくと響
 いて行きます。当時の他のバンドがフレーズの順列組み合わせ的な音楽しか作り
 出せなかったのに比べ、全くレベルの違う音楽センスとしか言いようがありませ
 ん。(結局、当時難波さんのレベルに達したのは唯一 桜庭統 だけだったので
 は無いか?)
Sense of Wonder / Synphobeat (BMG BVCK-37081)
  87年リリース。名義もバンド名になって、いよいよ本気でエンジンかかったな!
 と思いましたが、内容はこちらの予想からかなり外れて、随分ポップな仕上がりに
 なりました。丁度、Novelaの変化にも似ているかな?。
  世はジャップス?プログレの最盛期で、私もかなり入れ込んで聴きましたが、
 当時思い切りずっこけた記憶があります(^^;)。でも、今聞くとポップはポップな
 りに結構格好良くてすんなりと聴けます。
Sense of Wonder / Aquaplanet (BMG BVCK-37082)
  88年作の2ndアルバム。前作と同傾向ながら、シンフォニック色が強まってい
 ます。乗りの良い歌の魅力と包み込むようなキーボード、タイトなリズムセクショ
 ンが心地よいです。1stアルバムより聞き易いなぁと思っていたら、Drumsの音が
 過剰なエコー(80年代型サウンド!)が無くなって、生に近くなっていたから
 でした
待ちに待った四人囃子のアルバムがRemasterされました。しかも紙ジャケ!当時の内ジャケ、内袋
 もきちんと再現されて喜ばしい限りです。
四人囃子 / 一触即発 (Hagakure ISCP-1130)
  四人囃子の記念すべき1stアルバム。確かにフロイドからの影響が大なのですが、
 これほどまでに緊迫感を持ちながらも変幻自在な音楽性は、本家をも凌ぐほどのオ
 リジナリティを持っています。森園のそこらの兄ちゃんが歌っているようなVocal
 も70年代の日本を真空パックしたようなアングラな雰囲気があって痺れます。日
 常と非日常を行ったり来たりしてるような詞も最高!
四人囃子 / Golden Picnics (Sony SRCL 5498)
  2ndアルバム。実は中学生の時に出たばかりのこのアルバムを買った私ですが、
 あの時のライナーや内袋まで再現してあって、なんか感無量です。1曲目がいき
 なりビートルズ?ナンバーですが、この雄大なアレンジは原曲より気に入ってたり
 します(^^)。カーニバルのかっこ良さも決まってるし、何より「ナスチャ」!この
 曲って、なんか他のどんなバンドにも似てなくて、当時「なんて不思議な曲だ!」
 と思っていましたが、今聞いても印象は同じ(^^)。ほんまに不思議な曲だと思い
 ます。ネッシーは少しオーバー?プロデュース気味かな?レディ?ヴァイオレッタ
 はFocusに通じるインフォ?フージョン系の名曲。やはり、森園の中でPrismへと繋
 がる何かがこの曲中に芽生えているような気がします。オリジナル四人囃子の洗練
 された1つの到達点、それがこのアルバムだと思います。
四人囃子 / 73 四人囃子 (PSC MTCH-1013)
  四人囃子のデビュー前のLive。CD化にあたって当日演奏された「泳ぐなネッ
 シー」が追加収録されており、完全版となっています。私がこのアルバムを買っ
 たのはCDになってからで、かなり遅かったのですが、音質は悪いものの予想以
 上にワイルドでかっこいい演奏に当時ブットビました。ハード?ドライビングな
 のに変幻自在、これが本当の四人囃子!Remasterで痺れるぐらい音が良くなって
 います(^^)
四人囃子 / 二十歳の原点 (Hagakure ISCP-1131)
  デビュー前にリリースされた同名の映画のサントラ盤。今回初めてオリジナルな
 形でのCD化になります。映画になった手記?は私の少し上ぐらいの世代にはかな
 り有名でした。そういえば中学校の頃このアルバムが欲しかったけど買えなかった
 記憶がありますね。内容は語りと四人囃子の演奏が交互に並ぶものであくまでもサ
 ントラですが、小曲ばかりながら四人囃子のエッセンスが感じられる演奏はファン
 にはたまりません。アコギの弾き語り、フロイド風オルガン、ラストの「旅に出よ
 う」から始まる詩は原作でも一際光っていましたが、ここではプロコルハルム風に
 締めています。うーん、雰囲気良し(^_^)。
四人囃子 / Printed Jelly (See Saw PCCA-01813)
  森園脱退後の初めてのアルバム。コンパクトでタイトな仕上がりが小気味良く、
 それに四人囃子独特の風情が合わさって、優しく開放感に富んだアルバムになって
 います。1曲目「ハレソラ」は昔から大好きな曲でした。
  ポニー?キャニオンからの3枚はDSDマスタリングがなされており、物凄く音
 が良くなっていて驚かされます!
四人囃子 / 包 (See Saw PCCA-01814)
  新生四人囃子第2弾。メンバー間のチーム?ワークが良くなった為か、メンバー
 全員が曲を持ち寄り、前作の延長線上にありながらも、多彩な仕上がりとなってい
 ます。その中でも佐久間の作品はNew Wave&テクノ色を持ちながらも、四人囃子的
 なかっこ良さを持っていて、このアルバムでは白眉の出来。逆に坂下の曲は従来の
 四人囃子風の優しい曲でありながら、なんとなくアルバムから浮いているような気
 もします。これが後の脱退に繋がったのかな?
四人囃子 / NEO-N (See Saw PCCA-01815)
  坂下が抜け、3人で録音された70年代最終作。佐久間の発言権が増しており、
 全体的にテクノ&New Wave色の強い仕上がりとなっています。が、これだけ音楽性
 が変わっても、どこか突き抜けたようなかっこ良さはやっぱり四人囃子!どの曲に
 も「カーニバル」や「ナスチャ」のような独特のグルーブを感じます。近未来的で
 クールなコンセプトも良い!。とにかくかっこよくて、今回のCD化で一番見直し
 たアルバムです
四人囃子 / Dance (Hagakure ISCP-1132)
  89年にリリースされた佐久間、坂下、岡野の3人による復活四人囃子の
 アルバム。当時絶好調の佐久間主導で製作されたためか、テクノ&New wave
 を通過したビシバシの打ち込みサウンドになっています。これが四人囃子な
 のかと言うのは大いに議論があると思いますが、ギッシリと音を詰め込んだ
 異様にテンションの高い演奏はNeo-nからの流れで聞くと結構シックリきます。
四人囃子 / Live Fullhouse Matinee (Hagakure ISCP-1133/4)
  で、こちらが89年の再結成Live。森園、佐藤が参加して同窓会的なLiveと思いき
 や”Dance”でのテンションをそのまま持ってきたような緊張感溢れる素晴らしい演奏
 を楽しむことが出来ます。前半のDanceの曲から続くNeo-n,包、Printed Jerryの曲は
 新たな生命を与えられたが如く生き生きと展開しているし、後半のおまつりやレディ
 ?バイオレッタでの強固なバックに乗って奏でられる森園の艶かしいギターも良い。
 抜け良い音空間と垢抜けた感じのMixが全ての曲にあらたな魅力を与えてくれます。名
 作。名Live!
四人囃子 / 2002 Live (Paper Sleeve) (Hagakure ISCP-1135)
  怒涛の紙ジャケリリースに隠れたようになっていますが、なんと四人囃子の2002年
 のLiveが同時にリリースされています(しかも、紙ジャケ!)。メンバーはGolden
 Picnicsのメンバーで、例のスモーキー?メディスソとのジョイント?コンサートでの
 演奏を収録しています。でいきなり始まるのが「おまつり」で「円盤」と続きます。
 ここら辺は73四人囃子と同じ構成、と言うか全体のSet Listが73四人囃子+Golden
 Picnicsなんですヨ(^^;)。演奏は思いのほかラウドで、森園のギターはこれでもかばか
 りにひずんでいます、うーんカックイイ!坂下のオルガンも変幻自在で時はエロチック
 ですらあります。洗練はされているんだろうけどそれ以上にパワー全開!ビックリしま
 した。森園のVocalはもう枯れてしまって、ある意味衰えているんだけど、あんまり違和
 感が無い(^^;)のがらしいところです(^_^;;;;)
ジャパニーズ?ロック?レジェンド?シリーズです。私の青春の1ページです。確かにあの時
 私は同じ場所にいて、同じ空気を吸っていました。(^_^;)
Novela
Novela / 魅惑劇 (King KICS-2881)
  待望の24Bit Remaster。全体的に音が滑らかになったような気がします。Vocal
 メロディーが自然に聞き取れるようになって、改めて曲の良さを再確認しました。
 確かに最初の2作はテクニック的にしんどい部分がありますが、溌剌とした元気
 の良さが魅力的です。でもほんまはパラダイス?ロストを出して欲しかったなぁ
 「怒りの矢を放て」が入っていないのも残念。
Novela / Sanctuary (King KICS-2882)
  Novelaの4thアルバム。こちらも待望のRemaster!!メンバー?チェンジにより
 タイトなリズム?セクションを得た彼らですが、引き締まったその演奏で演じら
 れるのは、ヨーロッパ的でまるで玉手箱をひっくり返したような多彩で豊穣な感覚
 の楽曲です。1曲1曲に異なった夢が詰まっているような、そんな感覚のアルバム
 です。最後の”黎明”には、昔、元気付けられました。
平山照継
平山照継 / ノイの城 (King KICS 2896)
  平山照継の1stソロアルバム。今も続く彼の物語趣味が色濃く現れている、まさにテル
 シンの原点も言うべきアルバム。ノヴェラのリズム隊のソリッドな演奏が全体を引き締
 めています。ニャンニャニャンは恥ずかし過ぎるけど、プログレと言うよりもシンフォ
 ニックな出来栄えのこのアルバム、当時の日本にはあるようで無かった音ですねぇ。昔、
 良く聞きました(Liveも見たナァ(^^;))
Gerard
Gerard / Irony of Fate (King KICS 2883)
  Gerardの3rdアルバム。1st,2ndは前にRemasterされているので、今回は3rdのみの
 Remasterです。2ndから5年ぶりのアルバムとなった訳ですが、ヴィエナ、デッド?
 チャップリン、アース?シェイカーを経て、藤村のVocalとギターの存在感が増してい
 ます。ただし、アルバム全体で言うと、ギターがハード?エッジになったのとは対照的
 に、「引き」の部分がかなり増えています。聴かせるパートが増えたとも言えます。バ
 ンド全体で賑やかに畳みかける、いわば「躁状態のプログレ」が持ち味のGerardとし
 ては結構異色な出来だと思います。
Vienna
Vienna / Overture (King KICS-2894)
  いわゆるスーパー?グループViennaの1st。オリジナル?リリースって88年だったの
 ですね。ついこの間のような気がするんだけどナァ。で、この1stアルバムですが、当時
 大いに失望したので、このRemasterを入手する気は無かったのですが、今聞くと結構聞け
 ますね。結局期待が大きかったのかなぁ。アウター?リミッツ+茶々丸的な音楽になるだ
 ろうと思っていたら、ほんまそのとおりの音が出たのは良いけど、リズムセクションの音
 がゲート?エコーかけすぎで、おまけに永井さんの個性出ていないし、なんかギクシャク
 した音だナァと思いました。今でもその印象は変わらないけど、それ程ひどいアルバムで
 も無いナ…とそんな感じです。
Vienna / Step Into… (King KICS-2895)
  で、同年(88年)リリースの2ndアルバム。音楽性が多彩になって、アレンジもよりス
 リリングになっています。何よりメンバーの個性が素直に出ていて、かつ新機軸を感じ
 られるのが良いです。やっぱり、期待は裏切らないけど予想は裏切る、そんなアルバム
 が良いのですよ。変にオオゲサにならず締まった印象があるものポイント高し!名盤だ
 と思います。このアルバムと次作のLive”Progress”は今でも私の大の愛聴盤です(^_^)。
Ain Soph
Ain Soph / 帽子と野原 (King KICS 2897)
  New Progressive Revolutionシリーズの1枚としてリリースされた2ndアルバム。タイ
 トルとジャケでニヤリとさせられますが、音を聞くともっとニヤリ。どこかで聞いたこと
 があるような懐かしいフレーズが満載で、それが流れるように滑らかなアレンジで演奏
 されていきます。優しいシンセの音、流麗なギター、これがアイン?ソフなんだよなぁ。
 当時「妖精の森じゃなくて、これが1stで出ていたら~」と思ったものです。
美狂乱
美狂乱 / Parallax (King KICS 2886)
  日本のプログレッシブ?ロックを代表する名作、美狂乱の2ndが24BitRemasterさ
 れました。クリムゾン?フォロワーとして知られている彼らですが、このアルバムで
 はクリムゾンの影響を昇華させ、とてつもない極みに達しています。特に旧B面全体
 を占める組曲「乱」は、ロックの範疇を遙かに超え、チェンバー、シリアス…etcど
 うにも表現できないような、摩訶不思議さ、混沌そして美しさを備えた名曲です。こ
 の曲はほんまクリムゾンを超えてるんじゃないかな?
 他の曲もRemasterで迫力がかなりUP、これは買いじゃぁぁ!
Kenso
Kenso / Kenso (King KICS 2898)
  Kensoの記念すべきメジャー?デビュー作。個人的にこのアルバムが一番良く聞いた
 ような気がします。前作IIは名曲揃いの傑作でしたが、どうもあの暗めの録音状態が
 好きでは無くて「なんとかならんかなぁ~」と思っていたところにリリースされたこ
 の3rdアルバムに当時ノックアウトされました。ジャケにイメージされるような近未来
 的で、どこかお洒落でどこかノスタルジーを感じさせるようなサウンドがなんとも心
 地よいです。実は16chで宅録された音源がRemasterでどこまで音質が向上するか興味
 津々だったのですが、見事にリアルなサウンドへとグレードアップしており、元々の
 録音の素晴らしさを改めて認識しました(^^)
Kenso / 夢の丘 (King KICS 2887)
  Kensoの到達点とも言える91年リリースの6作目。超絶技巧のメンバーが
 揃い微塵の隙も無い演奏が繰り広げられています。ただし、そういう技巧的
 な面のみが強調される彼らですが、このアルバムの持つ妙な静けさと言うか
 メロディーやフレーズの奥底から染み出る静寂感(不安感?)がこのRemaster
 盤からさらに感じ取る事ができるようになった気がします。
  実は宅録に近い作品をRemasterしても、あまり変わらないような気がして
 いたのですが(^_^;)、リアルさが凄くアップしていてほんまビックリしました
 (^^)
Starless
Pageant / 夢の報酬 (King KICS 2899)
  一晃さんが抜けての初アルバム。一晃さんには悪いけど演奏力の高いメンバーを迎え
 て永井さんの持つ歌唱力と曲の良さが素直に表現されたアルバムになりました。広がる
 キーボード、メロディアスなギター…ヨーロピンな香りに包まれた洗練されたPageant
 の魅力が存分に味わえます。以前のPageantにドップリつかった私にとってはBassのフ
 レージングが少しアンマッチなんですけど、アルバム全体のちょいど良いアクセントに
 なっていて印象に残りますね。
Starless
Starless / 銀の翼 (King KICS 2884)
  SophiaやStarlessを売り出そうとして、見事にずっこけたNeo Progressive
 Revolutionシリーズでリリースされた彼らの1stアルバム。今思い出すとみんな
 彼らにプログレを期待してたもんなぁ。このアルバムはメロディアスな関西風
 ハード?ロックです(Novela色強いけど)。、ライナーにも書いてあるけど、
 デビューがもう5年遅ければ、バンド?ブームに乗ってかなりメジャーな存在
 になったと思います。メロディーも良いしね。実は10年ぐらい前,会社の後輩
 に聴かせたら、皆「凄くかっこいい」とたまげてました。
Black Page
Black Page / Open the Next Page (King KICS 2885)
  こちらも同じくNeo Progressive Revolutionシリーズでリリースされた
 Black Pageの唯一のアルバム。その後のメンバーの活躍はおいといて、実力
 あるミュージシャンが余裕持って作り上げたそういうアルバムに仕上がって
 います。実はリリース当時はBlack Pageの持つ「激しさ」や「えぐさ」が希
 薄になっていて、かなり出来映えに不満があったのですが、今こうやって聴
 くと、洒落た都会的なセンスが美しいメロディーに良く映えています。それ
 がRemasterで聴くと良くわかりますね(^^)。