アート?ロック ART ROCK
サイケデリック?ムーブメントを体験したミュージシャン達は、68年頃よりクラシックやジャズなどあらゆる音楽を取り入れ、さらにプログレッシヴなサウンドを追究するようになっていった。その新しい音楽を日本のレコード会社がひとまとめにして“アートロック”として69年に大キャンペーンを行った。その面々は、ジミ?ヘンドリックス、クリーム、ジャニス?ジョップリン、レッド?ツェッペリン、ヴァニラ?ファッジ、アイアン?バタフライ、BS&T(ブラッド?スエット&ティアーズ)、シカゴ、アル?クーパー等である。(HINE)
アシッド?サウンド ACID SOUND
サイケデリック?ムーブメントはロックだけでなく、他の音楽にも影響を及ぼした。例えば、ウッドストック?フェスティバルでも大活躍した、ファンク?アーチスト、スライ&ザ?ファミリーストーンなどは、ロックとソウルを融合させ、ファズギターを使うなど斬新なサウンドで、ジェームス?ブラウンが生み出したファンクを広く大衆に知らしめたが、ドラッグの力を借りていた部分が大きく、70年代以降はしだいにその影響で体ごと蝕まれていった。(HINE)
アンビエント?ハウス AMBIENT HOUSE→
アンプラグド UNPLUGGED
アメリカの音楽専門ケーブルTV番組「MTV」が1989年10月からスタートした、電気楽器を使わないスタジオ?ライヴのコーナー。提唱者は70年代にファンキー?キングスやジュールズ&ザ?ポーラー?ベアーズとして活動していた、ジュールズ?シアー。当初は同コーナーの司会を務めていたジュールズが、出演者と一緒に最後に生楽器を持ち寄り軽くセッションするというものだったが、しだいに人気コーナーとなり、92年エリック?クラプトンの出演によって大ブレイク。クラプトンの完璧なまでのステージはアルバムとしても発売され、1,400万枚ものセールスを記録した。(HINE)
イージー?リスニング EASY LISTENING
BGM(バック?グラウンド?ミュージック)として聞き流せるような、耳障りでない心地よい軽音楽。1968年にフランスのポール?モーリア楽団が「恋は水色」を全米No.1ヒットさせ、イージーリスニングというジャンルを確立。その後、レーモン?ルフェーブル、フランク?プールセル、リチャード?クレイダーマンなどのスターを輩出し、以降80年代初頭まで人気を維持する。
インディーズ INDIES
Independent Record Labelsの略で、80年代以降に現れた、独立系マイナー?レーベルを指す。マイナー?レーベルとは本来販売網を持たないレコード会社のことで、メジャー?レーベルの傘下になることで販売は親会社に委託していた。しかしパンク以降、レコードの販売活動まで自前で行う独立系レーベルが数多く出現し、一部のマニアックなファン達の間だけに流通するマーケットを形成した。これらインディーズ?レーベルからデビューすることは、派手な広告などはしてもらえない代わりに自由な創作活動ができるといううま味もある。(HINE)
インストゥルメンタル INSTRUMENTAL
略称インスト。ヴォーカルのない楽器演奏のみの音楽。ロック界でインストものが時代の潮流になったことはないが、ビートルズ出現前夜のアメリカでは、ベンチャーズをはじめとするエレクトリック?ギターを中心としたグループが数多く存在した。ロック界で有名なインスト系アーチストには、ジェフ?ベック(クロス?オーヴァー)、フォーカス(プログレ)、タンジェリン?ドリーム(ジャーマン?ロック)などがいる。(HINE)
インプロビゼーション IMPROVISATION
「アドリブでプレイする」ことを指すが、日本語で表すと「即興演奏」という言葉があてはまる。60年代~70年代初頭では、ライブでのインプロビゼーションがあたりまえのように行われていたが、これはブルースやジャズからの影響を受けたクリームの面々が、すさまじいインプロビゼーション?バトルを披露して有名になったことから、1つのロックの形式として定着したのだろう。(HINE)
ウインド?ミル WIND MILL→
モッシュ&ダイヴの項(
)参照
ウエスト?コースト?ロック WEST COAST ROCK
アメリカの西海岸を思わせるカントリー色の強いロックで、元は60年代後期に現れたバッファロー?スプリングフィールドを取り巻く一派と言われている。その後ポコ、ロギンス&メッシーナ、クロスビー?スティルス?ナッシュ&ヤング(CSN&Y)、リトル?フィート、イーグルス、ドゥービー?ブラザーズなどが活躍し定着した。特に70年代半ば、イーグルスとドゥービー?ブラザーズの相次ぐ大ヒットにより人気が高まった。60年代半ばに活躍したママス&パパスなどのウエスト?コースト?サウンドも彼らのルーツ?サウンドである。実はウエスト?コーストの代表的バンドであるイーグルスのメンバーは、全員ウエスト?コースト出身ではなく、ロサンゼルスを拠点としたバンドであった。(HINE)
エイト?ビート EIGHT BEAT
ロックの基本的なリズム?パターンで、4/4拍子で1小節を8分割した8つの8分音符がビートの基本単位となるリズム。普通2と4拍目にアクセントが来る。この言葉自体がロックを指す場合もあるが、これはまったくの和製英語である。(HINE)
オルタナティブ ALTERNATIVE
ブルースやロックという大きな枠のジャンル付けがあるとすれば、R&Bはブルースの進化ジャンル。ハードロック等はロックの細かいジャンル。
それらの枠以外で、なおかつジャンルにとらわれないロックを、オルタナティブロックという。
現在の場合、そのほとんどがハードロックの延長と、テクノとの融合や、UKロックの要素を混ぜ合わせたUSロックを指す。(KK)
カンタベリー?ミュージック CANTERBURY MUSIC
66年に結成されたジャズ?ロックの祖ソフト?マシーンと、彼らを取り巻く、共通の音楽的要素を持ったミュージシャン達による音楽の総称。ソフト?マシーンのメンバー達がイギリスのカンタベリー出身であったことに由来する。彼らの共通項は、売れることよりも音楽至上主義で、いかに理想の音楽を創り上げるかが優先される。独特のジャズ?ロック?スタイル、ユーモラスな表現、一見解りやすいのに実はとても難解な語り口などでが特徴。主なミュージシャンには、ソフト?マシーン、キャラヴァン、ヘンリー?カウ、ゴング、ハットフィールド?アンド?ザ?ノース、マイク?オールドフィールド、ロバート?ワイアット、ケヴィン?エアーズなどがいる。(HINE)
ギグ GIG
本来は公演、興行と言った意味だが、大きな会場でのコンサートと区別する意味で、小会場での演奏会に使う言葉。(HINE)
ギミック GIMMICK
いかさま。ごまかし。生演奏ではあり得ないような音を、最新のレコーディング技術や後加工によって実現させることへの軽蔑的な意味を込めて使う。(HINE)
クインシー?ジョーンズ QUINCY JONES
80年代には“大統領の次に忙しい男”と形容されたほどの売れっ子プロデューサーで、「フュージョン」の生みの親でもある。主にブラックミュージックやジャズアーチストを中心にプロデュースを手がけ、そのアルバムは次々と大ヒットした。
クインシー自身も50年代から活躍していた、ジャズ?ミュージシャンだったが、70年代あたりから他のブラック系アーチスト達のプロデュースを手がけるようになり、79年にはマイケル?ジャクソンのソロデビュー作「オフ?ザ?ウォール」を大ヒットさせ、一躍脚光を浴びる。その後、ジョージ?ベンソン、チャカ?カーン&ルーファス、ブラザース?ジョンソン、パティ?オースティンなども大ヒットさせ、アルバムの裏に“Q”マークが入っているだけで売れるという状態までつくりあげた。また、自らも「愛のコリーダ」などのヒットを放つ。
85年のアフリカ救済支援アルバム「USAフォー?アフリカ/ウィー?アー?ザ?ワールド」では、指揮者もこなし、その人望の厚さでロックやブラック?ミュージック、カントリーなど様々なジャンルを越えた有名アーチスト達をたくさん集めた。(HINE)
グラム?ロック GLAM ROCK
中性的イメージで、化粧やきらびやかな衣装を特徴とする70年代初期現れたアーチスト達。音楽的にもは演劇的なステージや物語的コンセプトアルバム作りなど、国籍不明のポップアート?アーチストという感じが強かった。今でいうビジュアル系アーチストの祖先とも言える。代表アーチストは、デビット?ボウイ、T?レックス、ロキシーミュージックなどだが、ここから進化した形ではルー?リードやアリス?クーパーなどもいる。(HINE)
グランジ(グランジ?ロック) GRUNGY(GRUNGE ROCK)
80年代のヘヴィ?メタル全盛期を否定した、90年代のブーム。
それまではアメリカのLAメタルがアメリカンキッズの心をつかんでいたが、シアトルロックが登場し、それらのバンドをグランジと呼んだ。
その大きな差は、主にスタイルや衣装に違いを見せる。それまでのヘヴィ?ロックのハデハデしいボンテージ系衣装を一掃した。
現在ではジーパン等の衣装はめずらしくないが、グランジブームがその発端であった事は否定できない。要は衣装等の外見にとらわれずに、自由に音楽を表現した。今は死語に近い。(KK)
クロスオーヴァー CROSSOVER
ジャズ?ロックがロックの楽器を使ったジャズ演奏であったのに対し、ジェフ?ベック(g)は70年代初頭より、ロック?ビートのままジャズやソウル的アプローチをロックに持ち込み、ジャズとのクロスオーヴァー?サウンドを模索していた。そして75年、ついに「ギター殺人者の凱旋」というアルバム発表によって、独自のサウンドを確立させた。
もっとも、それ以前からジャズ界の帝王マイルス?デイヴィスらがジャズ側からのクロスオーバー?サウンドを模索しており、70年代にはいると、その門下の一派達が続々とロック的アプローチを示しはじめいた。中でもチック?コリア(kb)/アル?ディメオラ(g)/スタンリー?クラーク(b)によるスーパーバンド“リターン?トゥー?フォーエバー”や“ウェザー?リポート”“ジョン?マクラフリン&マハビヌシュ?オーケストラ”などがジャズ側からのクロスオーヴァー?サウンドを同時期に完成させ人気を得ていた。そしてこれらのサウンドを総称して「クロスオーヴァー」と呼ぶようになっていたが、後にクインシー?ジョーンズらが押しすすめるフュージョン?サウンドといっしょにされ「フュージョン」と呼ばれるようになっていった。(HINE)
ゴールド?ディスク GOLD DISC
50万枚以上のセールスをあげたシングルおよびアルバムに対し、アメリカ?レコード工業会(RIAA)公認で贈られる金メッキのレコード。ちなみに日本のゴールドディスク大賞の場合は、邦楽100万枚以上、洋楽50万枚以上となっている。(HINE)
コンポーザー COMPOSER
Composeとは作曲の意味で、コンポーザーは作曲者のこと。ロックの基本は自作自演であり、たいていの場合はバンド内にいるメンバー、もしくはソロ?アーチスト本人がコンポーザーであることが多いが、中には専門に他のアーチストのために作曲する人もいる。ケニー?ロギンス、ブライアン?アダムス、シェリル?ウロウなどは当初そういった仕事をしていた。(HINE)
サイケデリック PSYCHEDELIC
精神科医のH?オズモンドが、LSD(1943年スイスの製薬会社によって発見された合成幻覚剤)の大量投与を人格解放療法だとして考案し、これをサイケデリック?セラピーと名付けたのが語源。1963年LSDの虜になってしまった名門ハーバード大学の心理学助手、ティモシー?メアリーは大学を追放され、メキシコにサイケデリック研究センターが建てると、自らサイケデリック運動の教祖として芸術家達へ想像力を高める薬としてLSDを薦めた。しだいにそこへヒッピー達が集まるようになり、あっという間に若者の間にLSDとサイケデリック運動が広まっていった。60年代後半、このヒッピー発祥の地サンフランシスコを中心に、サイケデリック文化は全米を席巻する。アシッド?サウンド、サイケデリック?ロック(アシッド?ロック)もこの時生まれ、相互関連のない複数のモチーフが脈絡なく現れたり、音を異常に歪めたり増幅したりした。また歌詞も内的で破壊的で色彩的、時には意味不明な状態であった。
サイケデリック文化の1つとして、ヒッピー/フラワームーブメントがあるが、当時のロックの世界もサウンドのみならず、レコードジャケットなどにもその影響が残されている。また、この時代の真っ只中に開催された、伝説のウッドストックフェスティバルはヒッピー達とロック?アーチスト達の最も象徴的なサイケの祭典であった。
代表的アーチストは、グレイトフル?デッド、ジェファーソン?エアプレイン、ジミ?ヘンドリックス、ジャニス?ジョップリン、ドアーズ、クイックシルバー?メッセンジャー?サービス等だが、少なからずこの時代を通過したアーチスト達は一時期アシッド?サウンドを体験している。ビートルズ、クリーム、ピンクフロイド等もそうだ。(HINE)
サザン?ロック SOUTHERN ROCK
アメリカ流ブルース?ロックはイギリスのそれとは異なり、もう少し泥臭いカントリー/フォーク色の強いものであったが、70年代に入ると南部黒人音楽独特のルーズでシンプルなサウンドをより強調し、独特なサウンドに発展させたミュージシャンも現れだした。その中でも、70年にエリック?クラプトン率いるデレク&ドミノスの大ヒット曲「いとしのレイラ」へデュアン?オールマンがギターソロで参加して、当時ギターの神様と呼ばれていたクラプトンと対等に渡り合ったことから、一躍オールマン?ブラザーズ?バンドが脚光を浴びるようになった。しかしデュアンは翌年バイクで事故死、ベースのベリー?オークレーも2年後に他界と不運に見舞われ、急激に同バンドのカリスマ性は失われた。つづいて人気を誇ったのが73年結成のレーナード?スキナードであったが、こちらも77年、飛行機事故によりメンバー3人が他界するという不運に見舞われる。しかし、80年代にはZZトップの大活躍により再び、サザン?ロック健在を示した。(HINE)
産業ロック CO-OPERATE ROCK
70年代中盤以降ピーター?フランプトンの「フランプトン?カムズ?アライブ」やフリートウッド?マックの「噂」などが、ロックアルバムとしては桁違いの売れ行きを見せ、他のベテラン?アーチスト達もこぞって、ポップでキャッチーな曲調で、シングルヒット狙いの曲を出し始めた。80年代に入ると、巨大化した欧米の音楽産業界はこうしたアーチスト達を使って、緻密なマーケティングと徹底したプロモーションで効率よくヒットを量産しだした。批評家達は軽蔑の意味を込めてこれらを「産業ロック」と呼んだ。よく批評家達の標的にされたのは、ジャーニー、ボストン、スティックス、カンサス、ボンジョヴィ達で、その元祖はグランド?ファンクということになっているらしい???。(HINE)
ジャズ?ロック JAZZ ROCK
65年頃よりジャズのポップ化も始まり、通常ヒットチャートなど無縁なジャズ?ミュージシャンがスマッシュヒットを放つなどの現象が起きてきた。しかし、その動きとは別に、ロック?ミュージシャンの側からのジャズ的エッセンスを加味したサウンドも60年代末頃には現れだした。そのジャズ的エッセンスとは、主にホーンセクションを多用するということで、“ブラスロック”というイメージが強い。後に出現するフュージョンとは少し異質のもの。ブラッド?スエット&ティアーズなどはその最も成功した例だ。しかし、中には完全にジャズを電子楽器で演奏している感じのソフトマシーンなどもいた。(HINE)
ジャングル JUNGLE
90年代にイギリスのレイヴ?シーンから登場した、ハードコアやテクノなどが混在してできたオリジナル?ダンス?ビート。ブレイク?ビーツに焦点を絞り、それを中心に再構成させた音楽。ドラムン?ベースも同義語。(HINE)
デルタ?ブルース DELTA BLUES
1930年代にフォークソングやダンスナンバーをレパートリーにしていた黒人達が、白人に強制された「教会」での宗教歌「ゴスペル」の影響を受けて、それまでの「ワーク?ソング」を発展させた音。ミシシッピー?デルタが発祥の地と言われることから「デルタ?ブルース」と言われる。
特徴としてビンの口や鉄棒を左手のセ~ハ~の変わりに使い弦の共鳴を得るスライド奏法がよく使われる。曲調は暗く重くドロドロ!!
クリームが「Stop&Listen」「Cross road」でコピーしているのが有名。他にもジミ?ヘンドリックス、ジョニー?ウインター、キース?リチャードなどに影響を与えている。
また、86年に公開された映画「クロスロード」(クラシック?ギターを学ぶ少年が「ブルース」に憧れハープ吹きのお爺さんとアメリカ南部を旅して「本物のブルース」に出会うといった内容)では、スティーブ?ヴァイや(自身もラストに登場して弾きまくり!)ライ?クーダー(主にスライド?ギターのリフ担当)が挿入歌やリフを弾いて再び注目をあつめた。
<お奨め>:ロバート?ジョンソン「コンプリート?レコーディングス」SONY SRCS-9457、サン?ハウス「ファーザー?オブ?ザ?デルタ?ブルース」SONY SRCS-5958 (とらふぐ)
ドゥーワップ DOO-WOP
50年代から60年代初頭にかけて人気を博した1ジャンルで、R&Bをベースにしたヴォーカル?グループの歌唱スタイル。アカペラのコーラスをより洗練させたようなサウンドでもあり、通常4~5人のメンバーでハイ?テナー、セカンド?テナー、バリトン、バスというように分かれて、アコースティック?ピアノなどに合わせて唄われる。
流行末期には、白人グループも数多く現れ、ロックンロールのバック?コーラスへも影響を与えた。(HINE)
ドラムン?ベース DRUM & BASS
ドラム&ベースの略称。ジャングル(→
)とも同義語。(HINE)
ニュー?ウェイヴ NEW WAVE
ポスト?パンクを宣言したジョン?ライドン(元ピストルズ/vo)がPILを結成して以来、レゲエやダブ(音に奥行きをもたせるイコライジング効果)の導入やリズム重視、サウンドスタイルの実験性などを追求したバンドが現れた。あの初期衝動的な破壊と叫び(パンク)の後の知性と美学とも言うべきスタイルのこれらのアーチスト達は、高度な音楽性をシンプルなサウンドの中に隠蔽した。このパンク以降の先進ロックをニューウェイヴと呼んだ。その最も代表的なバンドが、スティング率いるポリスやブロンディだった。(HINE)
ニュー?スクール NEW SCHOOL
90年代になって盛んに使われだした言葉で、ハード?コア/パンクの中でも、特にメタル寄りのハードなサウンドのものを指す。SCHOOLとは「群れ」のような意味で使われ、「新しい一派」といった感じなのだろう。(HINE)
ニュー?ロマンティックス NEW ROMANTICS
ニューウェイヴが80年代に入ると大衆化し、アイドル系グループも数多く登場した。彼らのファッションスタイルは80年代版グラムロックとも言うべきものだったが、その化粧やスタイルは、以前のグラムとは違って、ゲイ文化の影響によるものが大きかった。サウンド的にはポップでテクノのりのものが多いので、誰にでも聞き易く、一挙に産業化していった。ジャパン、ウルトラボックス、デュランデュラン、カジャ?グーグー等がその代表。もっとポップ寄りのところでは、カルチャークラブやスパンダーバレエ等がいた。(HINE)
ノイズ?ミュージック NOISE MUSIC
1970年代後半ドイツから発生したロックで、ジャーマン?ロックのニューウェイヴ版とも言える実験的な要素が強い音楽。金属的な破壊音やノイジーな電子音が延々と続き、工事現場を思わせることからインダストリアル?ミュージック、ファクトリー?サウンドなどとも呼ばれることがある。(HINE)
ハウス HOUSE
現在のハウスの流れは大きく2つに分類できるが、1つは、80年代半ばから流行した歌ものリミックスを中心とした、シカゴハウス。もう1つは、それらがイギリスへ飛び火してユーロビートなどと結びつきテクノサウンドになったものだ。これをテクノと呼ぶ(ポップは付かない)。(HINE)
ハード?ロック HARD ROCK
60年代後半にイギリスを中心に、ブルースロックを基礎とした、より音が大きくディストーションがかかり、ヘヴィーなリフの繰り返しと長めのギターソロを特徴としたロックが出現した。70年代初頭ハードロック御三家と呼ばれるレッド?ツェッペリン、第2期ディープ?パープル、ブラック?サバスが大ヒットを放つと、急激にハードロック人気は加速し、70年代中期には全盛を極めていった。そして、78年デビューのヴァン?ヘイレンを最後に急失速していった。ハードロックの歴史は優れたロック?ギタリスト達の歴史でもあり、この全盛期はギタリスト花形時代とも言われた。その最後の大物エディ?ヴァンヘイレン以降、オリジナリティのある優れたギタリストが出現しなかった(イングヴェイなど、うまい人はいます)ことも、ハードロック人気衰退の要因になった。全盛期に活躍したアーチストは、この御三家の他、ユーライア?ヒープ、マウンテン、グランドファンク、カクタス、スージークワトロ、UFO、PARIS、スコーピオンズ、レインボー、BBA、クイーン、エアロスミス、キッス、ブルー?オイスター?カルト、AC/DC、ジャーニー、シンリジィ、ミスターBIG、テッド?ニュージェント、ランナウェイズ、そして初期のヴァンヘイレン達だ。その後、ハードロックは、その様式美だけを追求したヘヴィメタルに取って代わられることとなる。(HINE)
ハードロック御三家
69年にレッド?ツェッペリンがデビューし、その大音量と重低音のサウンドが話題になると、70年には、それまでプログレ的なサウンドを目指していたディープ?パープルも突然、大音量でスピード感のあるサウンドへと方向転換して大ヒットした。同年、大音量ロックで悪魔や黒魔術などをテーマにしたブラック?サバスもセンセーショナル?デビューを果たし、ハードロックの確立に大きく貢献した。その後70年代後半まで、この3つのバンドは、ハードロックの王者として君臨し、大人気を保ちつづけたのだった。
また、80年代に出現するヘヴィ?メタル?ブームでは、この3バンドが手本とされた。(HINE)
バブルガム?ロック BUBBLE GUM ROCK
バブルガムとは風船ガムのことで、「分かりやすい」「楽しい」「低年齢層向け」などの形容として使われる。ロックだけでなく、これらの共通したサウンドのことをバブルガム?サウンドと言い、ソウルではバブルガム?ソウル、ポップスではバブルガム?ポップ、ロックではバブルガム?ロックといった風に使われる。(HINE)
パンク?ロック PUNK ROCK
70年代半ば頃、ニューヨークのアンダーグラウンドでは一種の反社会的芸術運動のようなものが起きていて、そんな中にパティ?スミスやトーキング?ヘッズもいた。当時ロンドンで“SEX”というブティックを経営していたマルコム?マクラーレンは、アメリカへ渡った際、そういう彼らに興味を持ち、一時ニューヨーク?ドールズのマネージャーとなる。
マルコムは75年テレヴィジョンを脱退した、リチャード?ヘルをロンドンでデビューさせようと画策するが失敗。代わりに自分の店の店員や客を集めて“セックス?ピストルズ”を結成させ、彼の破れたシャツ、逆立てた短髪、安全ピンルックなどを真似をさせた。そして、76年自らもマネージャーとなり「アナーキー?イン?ザ?UK」で、そのバンドをデビューさせた。
ピストルズは瞬く間に、その安全ピン?ファッションや破壊的言動&行動で有名になり、産業化とともに保守化したロック界に大きな衝撃を与えた。
当のピストルズはアルバム1枚のみを残し、アメリカツアー途中で早々に解散してしまったが、この影響からニューヨークとロンドンを中心に、続々とシンプルなロックンロールサウンドに反社会?反ロック的メッセージをのせたバンドがデビューし、一大ブームとなった。ストラングラーズ、クラッシュ、ザ?ジャム、エルヴィス?コステロ、ラモーンズなどがその代表。(HINE)
ヒップ?ホップ HIP HOP→
ファンク FUNK
ジェームス?ブラウンらが1960年代半ばに完成させたリズム&ブルースの新しいスタイル。リズムに最大の特徴があり、曲構成やコード進行は単純。黒人特有の跳ねるビートを前面に出したサウンド。その後このスタイルは白人達の間にも広まり、白人達が演るファンクをホワイト?ファンク、黒人のファンクをブラック?ファンクと呼び分ける場合もある。90年代初頭には、ジャミロクワイがファンクとロックを結合させ現代風にアレンジしたエレクトロ?ファンク?ロックという独自サウンドを完成させた。(HINE)
フォーク?ロック FOLK ROCK
アメリカのC&W(カントリー&ウエスタン)から派生したフォーク?ミュージックに、ボブ?ディランがエレクトリック?ギターを持ち込み(65年)、ロックのリズムで唄いだした時から、フォークロックの歴史は始まった。ブルースロックがハードロックを誕生させるのに大きく貢献したように、フォークロックは、これ以降のソフト系ロックやアメリカの泥臭いサウンドのロックへ多大な影響を与えている。フォークロック全盛期の60年代前半当時ヒットしていたのは、ボブ?ディランの他、バーズ、ママス&パパス、タートルズ、サイモン&ガーファンクルなどがいる。(HINE)
ブギ(ブギウギ) BOOGIE WOOGIE
もともとは1920年代頃、黒人たちの間で広まったブルース?ピアノの奏法。右手で旋律を弾き、左手でビートを刻み、ビートは原則として8分音符。しかし、しだいにノリのよいアップテンポのR&Bもブギと呼ぶようになってゆき、ロック界では、R&Bベースでなくても8部音符のノリのよいサウンド全体をブギと呼ぶようになっている。代表的な例ではエルヴィス?プレスリーの「ハウンド?ドッグ」、チャック?ベリーの「ジョニー?B?グッド」、クイーンの「愛という名の欲望」まどがある。また、ハードロックと組み合わされたハード?ブギは、ステイタス?クオーが得意とし、他にもフォガットなどが追従している。(HINE)
フュージョン FUSION
60年代末にジャズ界の帝王マイルス?デイヴィスがジャズにロックやファンク、アフリカン?ビートを取り入れ新しいサウンドの模索をはじめたのがフュージョン?サウンドの発端といわれている。その後マイルス一派の“リターン?トゥ?フォーエバー”“ウェザー?リポート”“ジョン?マクラフリン&マハビヌシュ?オーケストラ”などがそのサウンドを完成させ、ロック側からもジャズやR&Bとのクロスオーヴァー?サウンドを完成させたジェフ?ベックの「ギター殺人者の凱旋」「ワイアード」や、スティーリー?ダンの「幻想の摩天楼」「Aja」などが立て続けに全米で大ヒットしたことにより、一挙にフュージョン?サウンドはメジャー化した。またもう1つの動きとして、クインシー?ジョーンズ一派が押し進めるジャズ、R&B、ファンク、ポップスなどの融合サウンドもほぼ同時期に完成し、その一門であるジョージ?ベンソンの「ブリージン」が全米No.1に輝くなど、めざましい活躍ぶりを示しはじめていた。当初はマイルス一派やロック界の融合サウンドを「クロスオーヴァー」、クインシー一派を「フュージョン」と分けて呼んでいたが、しだいにこのカテゴリーのマーケットが強大なものになると、「フュージョン」という名前に統一され、1つのジャンルとして認知されるようになった。(HINE)
フラワー?ムーブメント FLOWER MOVEMENT
ヒッピー?ムーブメントの中から出てきた平和主義的な運動で、頭に花を飾ったり、ビーズをあしらった服を着たり、裸足で歩いたりして、原始的な生活を送ることにより、現代文明を批判し、平和運動を実現しようというムーブメント。これがサイケデリックと結びつき、当時の代表的文化となって、アーチスト達のアルバムジャケット?デザインなどにも大きく影響した。(HINE)
プラチナ?ディスク PLATINUM DISC
アメリカ?レコード工業会(RIAA)公認で100万枚以上のセールスを記録したミュージシャンに対し、レコード会社から贈られるプラチナ貼りのレコード。さらに、200万枚のセールスを記録したものはダブル?プラチナム、300万枚を記録したものはトリプル?プラチナムと呼び、それらを総称してマルチ?プラチナムと言う。(HINE)
ブリストル?サウンド BRISTOL SOUND→
ブリット?ポップ BRIT POP
ブリットとはBritainまたはBritishの意味で、90年代半ばに出現したイギリス的なポップスの総称。しかし、この言葉はグランジなどアメリカン?ロックに押されていたイギリス音楽業界が生み出した苦し紛れの呼称で、ほとんど実体はない。たまたま94~96年ぐらいにかけて大活躍したブラーとオアシスがビートルズ的なメロディをもっていただけで、音楽的新しさはない。(HINE)
ブリティッシュ?インヴェイジョン BRITISH INVASION
イギリス系アーチストが全米チャートを独占してしまった時期、ブリティッシュ人気爆発現象を指す。
第1次ブリティッシュ?インヴェイジョンは1964年~66年、ビートルズがアメリカ進出を開始した頃から始まり、ローリング?ストーンズ、ザ?フー、アニマルズ、キンクス、デイヴ?クラーク?ファイヴ、ハーマンズ?ハーミッツなど、おびただしい数のブリティッシュ系アーチスト達がアメリカで成功を収めた。
これにより、当時ロックンロール全盛だったアメリカへ、ロックのもつ無限の可能性を指し示し、今日のようなロックを世界的に一般化させた。
また、その14~5年後の80年代初頭にも、今度はユーロビートを持ち込み、当時流行し出したばかりのケーブルTV番組「MTV」でのヴィジアル効果も最大限に利用して、イギリス系アーチスト(デュランデュラン、カルチャークラブ、ハワードジョーンズ等)が大ブームを巻き起こした。これを第2次ブリティッシュ?インヴェイジョンと呼んでいる。
この現象の後、純粋な古典的ハードロックは衰退の一途をたどり、大物アーチスト(クイーン、デビッド?ボウイ、キッス等)までもが、ディスコティック?サウンドに犯されていくのであった???。(HINE)
ブルース?ロック BLUES ROCK
ブルース自体は1900年代初頭、アメリカ南部の黒人の間で生まれたものだが、エレクトリック?ギターの出現とともに、R&Bやソウル、ファンクへと進化をとげていった。
いっぽう60年代になると白人もブルースに興味を持ち、白人ブルースバンドも出現するようになっていったが、折しもその頃、白人の間ではロックンロールが流行しており、ロックンロールとブルースの結びつきは当然の成り行きだったといえる。ビートルズ登場と時を同じくして(62年)、このブルースロックの流れも活発化していき、その後68年のクリーム解散あたりまでエリック?クラプトンを核にして、大きく広まっていった。
また、その後のロックが発展していくのに、大まかに分けると2系統の道筋があり、その一つが、このブルースロックを経ていくもので、もう1方がフォーク?ロックを経ていったものであったと考えられる。ハードロックギタリストのほとんどの場合、ブルースロックの方に影響を受けている。
ブルースロックで成功したアーチストとしては、どっぷりつかったポール?バターフィールド?ブルース?バンド、ジョン?メイオール&ブルース?ブレイカーズ、スペンサー?デイビス?グループや、ブルースロックとハードロックの橋渡しをしたクリーム、テンイヤーズアフター、初期のフリートウッド?マックなどがいる。もちろん、その後もずっと変わらずにブルースロックを演奏しつづける、ジョニー?ウインターやクライマックス?ブルース?バンドなどもいた。(HINE)
プログレ四天王
69年キングクリムゾンのヒットは、それまで、サイケデリック?サウンドを引きずりながら、混沌としていたプログレ系バンドの方向性を一気に変貌させた。中でも、クリムゾンを脱退したグレッグ?レイクらが結成したエマーソン?レイク&パーマー(EL&P)、デイヴ?ギルモアの加入により、息を吹き返したピンク?フロイド、ジョン?アンダーソン率いるテクニカル集団イエスらが、いち早く音楽性を確立させ、プログレ界では先のクリムゾンと合わせて、プログレ四天王と呼ばれ絶大な人気を誇るようになった。(HINE)
プログレッシヴ?ロック PROGRESSIVE ROCK
69年にキング?クリムゾンの衝撃デビュー?アルバム「クリムゾン?キングの宮殿」が、全英チャートで同じ時期にチャートインしていたビートルズの「アビーロード」を抜き1位になった時から、それまで幅広いジャンルの音楽をクロスオーヴァーして実験的手法を繰り返し、細々と活動つづけていたイエスやキャラバンなども一挙にメジャーへとのし上がった。それまである程度の成功を収めていたピンク?フロイドも他のサイケデリック?バンド同様、その後の方向性を模索しているところだった。キング?クリムゾンの登場は、そういった迷えるサイケバンド達の行くべき道を方向付たとも言える。
70年代に入ると、いわゆるプログレ御三家と言われるイエス、デイヴ?ギルモアが加入したピンク?フロイド、EL&P(エマーソン?レイク&パーマー)が大活躍し、70年中期頃まで全盛を極めた。(注)キング?クリムゾンを加え、プログレ四天王とも言う。
また、プログレには音楽的性質上インストゥルメンタル部分が多いこともあり、発祥の地イギリス以外からも世界規模で活躍するバンドが数多くいた。これらをユーロ?ロックといって別にジャンル分ける場合もある。
主なバンドは、キング?クリムゾン、イエス、ピンク?フロイド、EL&P、ジェネシス、キャラバン、キャメル、ムーディ?ブルース等。ユーロ系ではフォーカス、PFM、タンジェリン?ドリームなどがいた。初期のディープ?パープルやジェスロ?タル、中期のホークウインドなどもかなりプログレに近い。
70年代末期には、これらのグループのほとんどが全てのアプローチを出し尽くしてしまい、解散もしくは失速、ポップなどへ方向転換して行くが、80年代中期には、ネオ?プログレッシヴを掲げ新たなグループ達も誕生する。(HINE)
プログレッシヴ?ハード(プログレ?ハード) PROGRESSIVE HARD
70年代終盤になると、クラシックベースのサウンドゆえにヨーロッパでしか流行しないだろうと思われていたクラシック系プログレッシヴ?ロックも、しっかりとアメリカに根付いていった。しかしアメリカでは、よりハードなものが好まれ、思想や内面的なものよりも形式的なものやテクニックが重要であった。そうしたところから、ハードロックとプログレ双方の様式美を併せ持つ、プログレ?ハードへと変化した形で受け入れられていった。初期の代表アーチストでは、カンサスやラッシュあたりが有名だが、80年代以降の技巧派スラッシュ?メタルから進化した形では、ドリームシアター、クイーンズ?ライチなどが登場した。これらはプログレ?メタルとも呼ばれる(HINE)
ヘヴィ?メタル HEAVY METAL
ヘヴィ?メタルとは、ロックの形式の中で、激しさ、重厚感、スピード、荘厳性などの雰囲気を、いくつかの典型的な様式によって特に強調して表現するスタイルである。その表現とは、歪んでよく延びるエレクトリック?ギター?サウンド、基音に5度上の音を加えた2つの音によって構成されるパワーコードを効果的に使って組み立てたヘヴィさをうまく醸しだすリフなどである???(200ロック語事典/立風書房)
また、評論家の渋谷陽一氏が好きなのがハードロックで伊藤政則氏が好きなのがヘヴィ?メタルだという笑い話もある。いずれにしろ、明確な定義はないのだが、80年代前後から現れ、80年代中期~末期に黄金期を築いた古典的ブリティッシュ?ハードロックの後継者達だ。その手本とされているのは、ハードロック御三家と呼ばれたツェッペリン、パープル、サバスやユーライアヒープあたりだが、その模倣にとどまらず、情緒性を極力排除した独特のスタイルで、新しい美学様式を形成していった。
「ヘヴィ?メタル」という言葉は、そもそも米国作家ウイリアム?バロウズによって初めて使われたが、ロック界では、映画「イージーライダー」のテーマ曲ステッペン?ウルフの「ワイルドで行こう!Born to be Wild」(68年)の中に出てくるのが最初。
ヘヴィメタ黄金期を支えた面々は、ハードロックからの過渡期に現れたヴァン?ヘイレン、スコーピオンズ、ジューダス?プリースト、MSGに始まり、アイアン?メイデン、デフ?レパード、サクソン、ホワイトスネイク、イングヴェイ?マルムスティーン、ジョー?サトリアーニ、スティーヴ?ヴァイ、パンテラなどである。そして、80年代後半には速度を売りにするスラッシュ?メタル(メタリカ等)、悪魔崇拝や死の世界を表現するデス?メタル(デス等)、終末感を表現するドゥーム?メタル(カテドラル等)などへとサブ?ジャンル化していった。(HINE)
ボトルネック BOTTLENECK
昔スライド?ギター奏法を行う際、瓶の首を切ってスライド?バーとしていたことから、指にはめるスライド?バーのことをボトル?ネックと呼ぶようになり、デュアン?オールマンが出現した頃(70年代初頭)より、スライド?ギター奏法自体もボトル?ネック奏法と呼ぶようになった。(HINE)
ミクスチュア?ロック MIXTURE ROCK
ヘヴィ?メタルとファンク、この相対する2つの音楽が80年代中期、アメリカの西海岸のグループ、レッド?ホット?チリ?ペッパーズやフィッシボーンによって合成され結実した。
彼らは、ファンキーなリズムにスラッシュ?ギター?リフを絡ませ、ファンクのヨコノリとヘヴィメタのタテノリを自在に引きだした。この乾いたサウンドは、まさに西海岸的であり、スケーターやボーダー達に絶大な人気を得た。(HINE)
モッズ MODS →
モッシュ&ダイヴ MOSH & DIVE
激しいパンクやヘヴィロックのライヴ会場で行われる観客どうしの行為で、ステージ近くに行き、曲にノッて体をぶつけ合ったり、人垣に向かって突進したりすることをモッシュまたはモッシュ?ダンスと言う。Slum Danceスラム?ダンスも同義語。また、モッシュしている人たちの上に乗る行為をダイヴ、手をぐるぐる回しながら右往左往することをWIND MILLウインド?ミル(直訳すると風をかき回す)などと言う。もともとスタンディング?タイプ(立ち見)の小規模なライヴ?ハウスでよく行われていた行為だが、最近では比較的大きく空いている会場でも行われるようになり、危険なため演奏を中断せざるを得ない状況も多々あるようで、事前に禁止するアナウンスをすることが多くなってきている。ミュージシャン側も音楽を聞きに来たとは思えないこういった行為に頭を悩ませているようだ。(HINE)
ユーロ?ビート EURO BEAT
パンクブーム以来、ニューウェーヴの流れは完全にブリティッシュ主導となっていったが、その音楽傾向はロックのみならず、ポップスにまで影響を及ぼした。その中にテクノ?ポップやノイズ?ミュージックなどがある。
特にテクノ?ポップは日本が誇る世界的和製アーチストYMOのビッグ?ヒットなどもあり、イギリスでは絶大な人気を博した。このコンピューター?ミュージック独特の早いリズムを強調した軽快でポップなサウンドをユーロビートと呼び、スクエアな4ビートが異常に強調され、それにのって16ビートが適当なパターンで繰り返されるという特徴をもっている。
この後、80年代初頭にはユーロ?ビートはアメリカへ渡り、FUNKなどと共に大ディスコ?ブームをつくりあげていくのであった。
また、96年のジャミロクワイの世界的大ヒットにより、再びダンス系ビートが注目され、翌年頃からベテラン?アーティストとともにユーロビートも復活を果たしている。日本でも小室哲也プロデュースによって、ユーロビートやジャングル?ビートが大ブレイクしたのは周知の通り。(HINE)
ライナーノーツ LINER NOTES
レコードやCDに付いている解説書。通常音楽評論家や音楽雑誌の記者などが書く場合が多い。特に英語が標準言語でない日本では、ライナーもアルバムの重要な要素であり、解説ライターの人気がそのままそのアルバムのセールスに結びつくこともあるくらい重要な位置を占めている。代表的な人気ライターでは、ハードロックやR&Bに詳しく文章自体も面白い渋谷陽一氏や、ヘヴィメタルにめっぽう強く資料性も高いライナーを書く伊藤政則氏などがいる。(HINE)
ラップとヒップホップ RAP&HIP HOP
ラップは70年代初期にニューヨークで発祥し、スクラッチやブレイクダンス、極彩色ペインティングなどと共にニューヨークの黒人達の中で育った。これら一連の文化をヒップ?ホップという。
82年にはグランドマスター?フラッシュ&フューリアス?ファイブが「ザ?メッセージ」をヒットさせ、ラップはついに全米規模の広がりを見せるようになる。
86年には、ランDMCがエアロスミスの「ウォーク?ディス?ウェイ」をカヴァーし大ヒット(このヒットで、ほぼ引退状態にあった、エアロスミスも息を吹き返し、再び第一線で活躍するようになったのは周知の通り)、ヒップホップ人気を決定づけた。さらにビースティー?ボーイズのハードロックの名曲からの数々の引用などもあり、ヒップホップは世界的規模でブームとなり90年代半ばまで全盛を極める。(HINE)
ラテン?ロック LATIN ROCK
今日ではラテンロック=サンタナというイメージが完全に定着しているが、69年のウッドストックでサンタナが衝撃デビューを果たすまでは、ブラジル音楽をロックビートで演奏したセルジオ?メンデス&ブラジル’66やラテン系ポップスがラテンロックと言われていた。しかし、サンタナが出現し、その音楽的完成度の高さから一躍ラテンロックが脚光を浴びると続々と同じタイプのバンドがデビューを果たした。その中でも、マロやエルチカーノなどは人気を得るが、結局サウンドの融合がうまくいかずに進歩がなく、飽きられる形で姿を消していった。一方サンタナは、10年に一度毎のビッグヒットや常に変化をつづけるサウンドで、今もなお第一線で活躍している。(HINE)
リズム&ブルース→R&B
リバプール?サウンド LIVERPOOL SOUND
ブリティッシュ?ビート、マージー?ビートなどの言葉も同類の意味を指す。
60年代前半、ビートルズを中心に、リバプール出身のアーチスト達が数多く活躍したことから、ロンドンやマンチェスターなども含み、この時代に全英規模で爆発的に流行したポップサウンド全体を指している。
特徴としては「オリジナルの楽曲が多い」「アタッチメントなどを使わない、クリアなエレクトリックサウンド」「ギター主体のグループ演奏」「シャウト?スタイルのヴォーカル?ハーモニー」などがあげられる。(HINE)
リミックス RE-MIX
すでに発表済みの曲をミックス?ダウン段階からやり直し、バージョン違いの曲を作ること。80年代から盛んに行われるようになり、近年では大幅にオーバーダビング部分を追加したり、元の曲が分からなくなるくらい手を加えたものまで出現している。(HINE)
ルーツ?ロック ROOTS ROCK
80年代の終盤~90年代にかけて、オルタナティヴやグランジ系のアーチストが、カントリーやスワンプ、ブルースなどのエッセンスを曲の1部に取り入れるという手法が流行した。それはしだいにエスカレートし、ついには本物のサザン?ロックやカントリー?ロックの新人アーチストまで生み出してしまうことになる。そして、そういった古典的なロックのことを90年代にはルーツ?ロックと呼ぶようになっていった。(HINE)
レア?グルーブ RARE GROOVE
1970年代のB級ファンク。80年代以降のラップ?ミュージックで引用されたり、クラブDJたちにバック?トラックとして使われたりするうちに、その原曲自体が再びブームになることがある。そういった曲をレア?グルーブと呼ぶ。(HINE)
レイドバック LAID BACK
リラックスしたムードを意味し、サザン?ロックなどアメリカ南部音楽独特のルーズな雰囲気に対して使われる。70年代初頭、アメリカへ渡ったエリック?クラプトンが、これらの音楽に強く影響されサウンドを激変させてから、レイド?バック?サウンドとして特に脚光を浴びるようになった。(HINE)
レイブ RAVE
1988年にイギリスで生まれたダンスの新しい動向。自由な踊り方で、自己解放することを目指すもの。その後エスカレートし、1万人規模の屋外大パーティーにまで発展するようになると、ストーン?サークルを作ったり、モノリスを想起させる2本の黒柱の周りを8の字を描きながら踊ったりと、サイケデリック時代のヒッピーにも似た精神性を持つレイブ?カルチャーを産み、90年代にはアメリカや日本にも飛び火した。(HINE)
ロックンロール ROCK’N’ ROLL
黒人R&Bと白人C&W(カントリー&ウエスタン)を合成によって生まれた音楽で、1955年頃より流行した。最盛期はビートルズが活躍し出した63年頃までで、ロカビリーやその後の様々なロックの基礎となっている。
また、代表アーチストとしては、“ロック”という言葉を初めてメジャーにさせた「ロック?アラウンド?ザ?クロック」(1955)のビル?ヘイリーやチャック?ベリー、エルビス?プレスリー、バディ?ホリー、リトル?リチャード、チェット?アトキンス、ジェリー?リー?ルイス、ボビー?ダーリン、エディ?コクランなどがいる。(HINE)
ロカビリー ROCKABILLY
50年代後期に流行したロックンロールとヒルビリー?ミュージック(大衆音楽を取り入れた民族音楽)を合成した音楽で、発祥はメンフィスのサン?レコードというアメリカ南部のローカル?レーベルに所属するアーチスト達であったと言われる。有名アーチストでは、そのサン?レコードに所属していたビリー?リー?ライリー、ウォーレン?スミス、カール?パーキンス、初期のエルヴィス?プレスリーや他に「ビーバップ?ア?ルーラ」で有名なジーン?ヴィンセント、ジョニー?バーネット、等がいる。
また、ロカビリーはイギリスでは根強い人気があり、80年代にも“ネオ?ロカビリー”の呼称のもと、ストレイ?キャッツやロバート?ゴードン等のスターが生まれている。(HINE)
ローファイ Lo-Fi
ハイファイ化する一方の音楽環境に対するアンチテーゼ的サウンド。カセットテープやシングル盤レコード、おもちゃ楽器などを積極的に使い、テクニックやスタイルだけでは収まらない音作りの可能性をさぐるもの。グランジという言葉が、カート?コバーン(ニルヴァーナ)の他界によって、形だけのものになってしまった後、新たにメディアで囁かれ始めた言葉。(HINE)
ワールド?ミュージック WORLD MUSIC
1987年頃からイギリスの音楽業界で使われ始めた用語で、先進国以外の土着性の強いポピュラー?ミュージックを指す。これらをワールド?ワイドに紹介することで、英米の音楽に飽きたリスナーにも刺激を与え、音楽業界全体を活性化しようと画策された。ロック界では80年代前半からすでにレゲエやアフリカン?ビートを取り入れたサウンドがニュー?ウェイヴ層を中心に横行していたが、しだいにアジアや北欧などへもイメージをふくらませていった。また90年代に入ると、ヒーリング?ミュージック?ブームに乗って、特にヒーリング効果があるとされるケルト?ミュージック(アイルランド音楽)が注目されることとなった。
AOR (ADALT ORIENTED ROCK)
アダルト?オリエンテッド?ロックの略で、中年になった、かつてのロック世代を狙ったメロウなポップ?サウンドのロックのこと。
この手の音は古くからあったが、78年にソロデビューした、ミスターAORことボビー?コールドウェルの「風のシルエット」の大ヒットにより一躍脚光を浴びるようになった。
他には、ハードロック?バンド“パリス”を辞めソロになったボブ?ウェルチやボズ?スキャッグス、バーティ?ヒギンス、ルパート?ホルムズなどがいる。
余談だが、ボビー?コールドウェルはキャプテンビヨンドの同姓同名のドラマーとは別人です。(HINE)
HR/HM
Hard Rock/Heavy Metalの略。80年代のヘヴィメタル全盛期には、ヘヴィメタ人気に乗じてベテランのハードロック?バンド達をも売りこもうとするレコード会社の戦略が見え隠れした。しかし、古くからのハードロック?ファンからはヘヴィメタルとの明確な差を求められたため、苦肉の策としてこのような表記がなされたのだと思われる。尚、HM/HRという表記がなされることもあり、どちらに重きを置くかでHRとHMが前後する。(HINE)
MOR Middle Of the Road
中道という意味。ジャンルの枠にとらわれない、解りやすい音楽。AORというジャンル分類がないアメリカでは、イージーリスニングやフュージョンとともにAORもこの分類に入れている。
NWOBHM (NEW WAVE OF BRITISH HEAVY METAL)→
R&B(リズム&ブルース) RHYTHM & BLUES
1940年代に登場し、50年代中期まで全盛を極める黒人大衆音楽で、ブルースからの発展型。
それまでのビッグバンドによる演奏法を小さな演奏ユニットにし、ジャズやドゥー?ワップ、バラードなど多彩な音楽を吸収し、ロックンロール登場への橋渡しをした。後のロックンローラー、チャック?ベリーやリトル?リチャードなども、元は正統派R&Bシンガーだった。(HINE)
UKロック&コアパンクブーム U.K. ROCK & CORE PUNK BOOM
90年代に入り、ニルヴァーナの登場から様々な、ラップとの融合やテクノの融合などが見直され、アメリカではUKロック(オアシスなど)のメロディーや歌詞を重視したサウンドに魅了された。
また、スノーボードブームが到来。そのイメージビデオ等でインディー系のコアパンクミュージックが多く使われ、グリーンデイやオフスプリングがメジャーデビューした。
日本では”メロコア”と呼ばれるこのジャンルは、ハードロックとパンクの混じった物の様な物である。(KK)
3大ロックギタリスト
60年代後期より活躍し、ギタリスト達の間で絶大な人気を誇っていたエリック?クラプトン、ジェフ?ベック、ジミーペイジの3人はヤードバーズという同じバンドに在籍していたことから、3大ギタリストと呼ばれてさらに注目を集め、常に比較される宿命を背負っていった。当時の批評家達の評価はこうだ???「ギターの神様クラプトン、孤高の天才ロックギタリスト?ジェフベック達と一般人ジミーペイジを比べるのはあまりもかわいそうだ」とか、「クラプトンやペイジは大成功を収め第一線で活躍しているのに比べ、なんともベックは地味すぎる」など???
ジミーペイジ?ファンのために弁護しておくと、この3人はまったく違うプレイ?スタイルであり、比較すること自体意味の無いことだが、当時はギタリスト花形時代であり、ソロ?パートでいかに派手に決めるかが注目の的であった。ペイジのスタイルはプロデューサーとしても活躍した彼らしく、バンド全体のサウンドを殺さないようコンパクトなソロ?パートとリズム中心の組み立て方であった。これはその後登場したヘヴィメタル系バンドの模範となるスタイルで、先進性という意味では一歩先をゆくものであったのだ。また、クラプトンがヴォーカリストとして活躍し始めた頃、「昔神様、今ただの人」などと言われた時期もあったが、ジミ?ヘンドリックスやデュアン?オールマンでさえクラプトンを夢見てデビューしているわけで、現在のハードロック系ギタリストは間接的にしろ、すべてクラプトン奏法に何らかの影響を受けていることを思えば、やはり今でも神様に違いないだろう。
ベックについては、誰がどこから見ても天才とわかりますね(^_^) (HINE)